春に椿がとても美しいお寺が京都にあると聞きました。
しかし、普段は非公開なので入れません。
そのお寺は、京都東山・鹿ヶ谷にある霊鑑寺(れいかんじ)。
今回、このお寺が椿の季節に特別公開をされるとのことで訪ねてみました。
行ってみると、予想を超えて美しかったのでレポートします!
霊鑑寺は京都東山鹿ヶ谷、銀閣寺と南禅寺の間、哲学の道にほど近い静かな場所にあります。
京都有名観光スポットど真ん中ですが、普段は非公開なので知名度は低いと思います。
山の麓なので、やや交通は不便。
京都駅や四条河原町などの繁華街から市バスで向かいます。
この日はとても良いお天気。
すっかり春の暖かさでした。
山門をくぐって、お邪魔します。
新型コロナウイルスの影響でしょう、人出は少なかったです。
霊鑑寺は臨済宗南禅寺派に属する尼門跡寺院。
尼門跡ということは、天皇家とゆかりのある尼寺です。上品そう。
霊鑑寺は1654年に後水尾天皇が皇女を入寺させたことに始まり、明治維新まで5人の皇女皇孫が入寺したとのことです。
と、玄関の前には何やら花が?
さっそく竹に椿が生けてありました。
優美な感じですね。
それでは、庭園を見にゆきましょう。
霊鑑寺は山の麓なので勾配があり、その勾配を上手く使った池泉鑑賞式庭園になっています。
お庭はお堂を取り囲んでおり、かなり広いです。
このお庭のいたる所に椿が植えられています。
艶やかに椿が咲いています!
天気もよく青空にピンクの椿がよく映えます。
霊鑑寺に山号と寺号を勅許された後水尾天皇が椿がとてもお好きだったので、たくさんの椿を植えられたとのことです。
100種類以上の椿があるとのこと。
春の濃い緑になってきた庭園を回遊しながら、椿を楽しみます。
この上下の写真のような散り椿も素敵です。
春になって緑が濃くなった苔の上に鮮やかなピンクの散り椿!
春らしく、とても風流です。
椿は桜のように一斉に咲いて一斉に散るということはなく、品種によって咲く時期が違うので、長く楽しめるとのこと。
庭園の休憩用の椅子にはこんな粋な計らいも。
優しく上品と感じました。
散り椿をハート型にされていました。めっちゃ可愛い!
苔の深い緑を背景にピンクの椿、素晴らしいです。
女性らしい上品な、尼門跡寺院の面目躍如という美しさですね。
さて、御朱印も頂きました。
この椿の時期の特別御朱印です。
椿をあしらった御朱印がとっても素敵。
皇室と関係のある門跡寺院なので、菊の御紋です。
筆書きには「比丘尼御所(びくにごしょ)」とあります。
比丘尼御所とは、皇室の女性で出家した人が住職となった尼寺のことです。
お庭と同様に、尼門跡寺院らしい上品さを持つ御朱印かと思います。
花手水。
すごく華やかできれい!
最近はいろんなお寺で花手水をされていて、ちょっとしたブームです。
やっぱりインスタ映えによる宣伝を狙っているんでしょうか?
霊鑑寺春の特別公開は2020年3月20日(金・祝)〜4月5月(日)まで行わています。
椿は品種によって咲く時期が違うので、いつも見頃とのことです。
今年間に合わなくても、あるいは新型コロナウイルス感染予防のために訪ねられなくても、毎年のようにこの時期は特別公開をされているのでまた来年にでも訪ねてみてくださいませ。
Camera: LUMIX G8 with LUMIX 12-60mm F3.5-5.6 & 25mm F1.7