ここALISでは、今ユーザーを紅白チームに分けて競い合う紅白大運動会というのをやっているそうな。
僕は紅組のようなので、紅組らしい記事を書こうかな!
ということで、年が明けてしまいましたが、昨年の京都の散り紅葉がとても綺麗で紅に染まっていたので、これを紅組参加記事といたします。
僕が毎年訪れる、散り紅葉が美しい場所が京都嵯峨野にあります。
それは、祇王寺と厭離庵。
ここを訪ねないと秋が終わった気になりません。
この2ヶ所は距離も近く歩いて行けるので、落葉の時期に一緒に訪ねています。
祇王寺(ぎおうじ)は僕の大好きなお寺です。
四季で色を変える苔庭が素晴らしいんですよね。
散り紅葉の赤で、いつもは緑の苔庭が覆われています。
秋の傾いた日差しから生まれる長い影が晩秋の趣で、とても素敵です。
夏には見るからに涼し気な筧から流れる水も、紅葉の時期にはだいぶ冷たくなってきました。
草庵の中には、巨大なモシュ印が。
このモシュ印とは、筆で書く部分が苔でできた御朱印のことです。
JR東海のそうだ京都行こうキャンペーンの一環で作られているんです。
高さ1.5メートルほどある大きな御朱印。
もちろん飾ってあるだけで、市販はされていません。
祇王寺名物の吉野窓。
丸い窓から見える色は、季節によって異なるので楽しいのです。
おや、窓の前に何やらガラス鉢が?
これが、コケ寺リウム。苔で作ったテラリウムですね。
これも、そうだ京都行こうキャンペーンの一環。
ミニチュアの草庵が可愛いです。
まだまだ緑で元気そうな苔の上に真赤なもみじが。
色のコントラストが素敵です。
この写真は過去記事に載せた、夏の祇王寺庭園。
夏はこんな鮮やかな緑の苔庭が、散り紅葉で下の写真のようになるんですよ!
緑から赤へと、お庭がまったく表情を変えてしまっています。
素晴らしいです。
そして冬になって雪が降ると、今度は真っ白になるんです。
さて、いつまでも祇王寺でゆっくりしたいのですが、秋の日暮れ早いので次に向かわないといけません。
帰ろうとした出口の近くに、こんなハートが作られていました。
お寺の方の遊び心が素敵です。
名残惜しく祇王寺をあとにして、次に向かいましょう。
祇王寺を出て、10分弱歩いて厭離庵(えんりあん)へ。
この厭離庵は今回は世界的な観光地の京都嵯峨野にあるにも関わらず、知る人の少ない穴場です。
厭離庵は血のような散り紅葉が有名なのですが、小さな庵で、普段は非公開なので知る人は少ないのです。
しかし、紅葉の時期にのみ一般公開されます。
僕は厭離庵の紅葉が好きで、この散り紅葉を見ずして京都の紅葉は終わらないと思っているので、毎年訪ねています。
今年も血のような散り紅葉は見られるのでしょうか?
この細く薄暗い路地が、厭離庵への道です。
この路地がわからないとたどり着くことができません。
Google Mapをたどってもこの路地は案内されないので、迷ってしまいます。
まさに隠れ名所です。
では、入ってみましょう。
真赤な紅葉ですね!
ひなびた感じの中門がまた素敵。
中門をくぐって、庭園へ。
庭園には茶席、時雨亭が。
ここで皆さんお庭を見ながら日向ぼっこします。
厭離庵は、藤原定家がかの有名な小倉百人一首を編さんした場所のあたりと言われています(諸説あり)。
この小倉というのは、すぐ横の小倉山のことです。
また、小倉あんというのは、このあたりで栽培された餡ということで名付けられています。
厭離庵は静かで隠れた草庵ながら、とても有名な歴史を持っているのですね。
時雨亭の中は、こんな光景。
木漏れ日が差し込んで素敵ですが、上がらせてはもらえません。
縁側に座って庭園を見ましょう。
真紅の紅葉が、緑の苔庭を覆おうとしていますね!
これが血の紅葉と言われる、厭離庵の名物です。
すっかり落葉すると、緑の苔がほぼ見えなくなって血の海になってしまいます。
僕がここを訪ねたのは12月4日なんです。12月に入っているのにまだ木には赤いもみじがたくさん残っています。
厭離庵の紅葉は遅く、だからこそここの紅葉が終わって庭園が血の海になると京都の秋も終わりと感じるのですが、この冬は暖冬でそれも遅くなっていました。
季節感覚がちょっとおかしくなりそう。
それでも、苔に落ちたもみじを見ると、秋も終わりと感じます。
こちらは厭離庵名物、タヌキの置物。手にはもみじの葉っぱを持たせます。
大人気で、皆さん屈んでタヌキちゃんを撮っていました。
見上げて拡大して撮っても赤や黄色の葉に陽が透けて見えて、素晴らしい光景です。
さて、短い秋の日も暮れかけてきました。
そろそろ帰らねば。
もう一度、傾いた日が差す血の庭園を見て、帰路につきます。
今年も、これで京都の秋が終わりだな、と感じつつ。
帰ろうとしてふとみたら、庭園の隅にはお正月の縁起物として名高い千両の実がなっていました。
まるで、秋から冬へとバトンタッチしているよう。
日も暮れかけて、この千両にはもう日が当たっていません。
紅い京都の秋はこれで終わりを告げて、色の乏しい冬に入りました。
ふたたび鮮やかな色を見るのには、梅の季節まで待つことになります。
目に焼き付いた赤を思い返し、寂しいけれど落ち着くような気持ちになりつつ帰路につきました。
以上、紅組らしく素敵な赤の景色で記事を綴ってみました。
色の少ない冬に写真を見返してみると、鮮やかさが目立ちますね。
Camera: PENTAX K-3II with SIGMA 17-70mm & PEANTAX 50-200mm F4-5.6
祇王寺と厭離庵は大好きなので、何回も訪ねています。
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