Steemitのライバルとの呼び声が(一部で)高かったオンラインジャーナルサービス、ブログ/SNSのNarrativeが、2019年4月3日(日本時間)についにβ版として公開されました!
Steemitのライバルということは、ALISのライバルでもあるということ?
でも、今までもさんざんSteemitキラーとかいうサービスは出ているしなぁ。
Narrative公式ツイッターでは、SteemitユーザーをNarrativeに誘導するよう煽っていますねw
ということで、まずはどんなサービスかみてみましょう。
自分はしばらく前から登録していて試しに記事も書いていたので、印象記を。
まず、第一印象はサイトデザインがとてもいいですね!
上の写真はNarrativeトップページ。
ALIS同様におすすめ記事が並んでいます(最上段の写真は意図的だなw)。
個別記事ページのデザインも、下のように素敵。
これは自分が試しに書いた記事です。
なんだか写真が映えて、おしゃれに見えます。
こちらがユーザーのマイページ。
「10」というのはSteemitでおなじみのReputation Score(信頼度スコア)。
Steemitと同様に、記事を書いたりコミュティに益となる活動をすることでスコアが上がってゆく仕組みです。
しかし、特にコミュニティ活動についてはSteemitと違う活動があり、そこがNarrativeの特徴になっています。
それは次項で説明します。
Narrativeサイトを見ると、やたらに「Niche(ニッチ)」という言葉が出てきます。
これは独特の概念なので、最初はさっぱりわかりませんでした。
でも、このNicheがNarrativeの最も特徴的なポイントなのです。
Nicheとは、大ざっぱに言うと投稿カテゴリのことです。
Nicheには「小さな分野」という意味があるので、記事の投稿分野ということでしょう。
記事を公開する際には、必ずNiche(投稿カテゴリ)を3つ選択しないといけません。
後で述べるように、ここに大きな意味があることに気づきました。
Nicheという投稿カテゴリは、ALISのように運営さんが決めるのではありません。
ユーザーであれば誰でも提案できます。
その案の可否がコミュティで投票され、適切と認められればNicheとして登録されます。
このあたり、非中央集権を実現していますね(ALISをディスってるわけではありませんw)。
なので、Nicheはたくさんあります。
カテゴリというよりタグに近いかもしれません。でも、タグのように記事投稿者が好きに付けられるものではなく、登録されたものから選ぶことになります。
さらに、ここからが面白いというかややこしいのです。
コミュティによって認められたNicheには、オーナーとモデレーターが付きます。
なんやねんそれ??
Nicheを盛り上げるためにオーナーとモデレーターがいるのです。
例えば、
「Japan」というNiche(カテゴリ)にはfreedomという方がオーナーです。モデレーターはまだ空席ですね。
そしてこのNicheページには、投稿時にJapanというNicheを付けた記事が並んでいます。
オーナーやモデレーターは、自分のNicheを盛り上げてゆく役割です。
実際、自分の記事にも早速オーナーがコメントを下さっています。
このNicheが小さなコミュニティになるのですね。
ちなみにこのJapanのNicheで、自分以外のもう一つの記事を書かれているのはGraham Smithさん。
Grahamさんは日本在住のSteemianとして有名、そしてALISコミュニケーターでもあります。
ALIS関連の方、どこにでもいますねw。
さて、このオーナーはどうやって決めるでしょう?
そもそもオーナーになるメリットはなんでしょう?
Nicheがコミュティで認定されると、そのNicheがオークションにかけられます。
それを落札した人がオーナーです。
Niche(カテゴリ)のオークションってなんやねん!?という感じですよね。
そして、モデレーターは志願した人の中からオーナーが選びます。
実は、オーナーやモデレーターになると、そのNicheに投稿された記事から得られる報酬の一部がオーナーやモデレーターに分配されるんですね。
だから、オーナーやモデレーターは頑張って自分のNicheを盛り上げようとします。
ここがNarrativeの大きな特徴です。
ここまで来ると、正直めっちゃメタな発想で、この仕組みを理解して使いこなせる人がどれだけいるのだろう?と思うくらいです。
もちろん、記事報酬はNRVEというNarrativeが発行したトークンで受け取ります。
オークションもNRVE建てで行われます。
このような工夫でトークン経済圏を作る発想かと思います。
NRVEはすでに取引所に上場されています。
NRVEって、なんだかエヴァンゲリオン(NERV)みたいでカッコいいですね?
Narrative独自の仕組みはまだまだあって、自分が把握していないところもかなりあります。特に言うと非中央集権とトークン経済圏を実現するために、かなり考えて工夫している印象です。
その上、NarrativeはSteemitよりかなり垢抜けているデザインで、親しみやすいです。
また、NicheというNarrativeご自慢の仕組みは理論的にはとても面白く、非中央集権コミュニティの形成を目指している姿勢が見えるのも興味深いです。
でも、これらの仕組みはややこしくもあり、実際に広く受け入れられるかどうかは未知数かと思います。
NarrativeがSteemitキラーになるかどうかですが、今のSteemitに不満が大きい人の受け皿にはなりそうな気がします。一方Steemitは今やとても大きな存在になり、魅力も多いので簡単には倒せないようにも思います。
えっ、ALISのライバルになるかって?
今のところ日本語で勝負をしているALISと、しばらくは英語のみをサポートする方針らしいNarrativeとは土俵が違うように感じます。
いずれにせよ、いろんなクリプトエコノミクス関連のサービスが出てくるのは楽しいですね。
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これからも書き続けるかどうか、かなり疑問だけど…。
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(本記事において、Narrativeのリファラルリンクは一切貼っていません。β版になってリファラル制度が(一部を除き)無くなりました(T_T))
Narrativeは2019年12月30日をもってサービス終了となります。
詳しくはこちらの公式発表をご参照ください。
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