2019年も終わりなので、一年を振り返ってみて今年のALISについての印象を書かせていただきます。
僕はALISのICO前の2017年8月にALISを知ってコミットしている、最古参の一人です。
ICO2周年にあたり、今年9月に記事を書いています。
最初からのスパンでALISを見せていただいて、今年のALISをの印象をひと言でいうと、上から目線で失礼ながら「よくぞALISは今年も生き残った!」という感想なのです。
ALISのICOは話題になり多額のお金を集めましたが、それ以降今までずっと逆風の状況に置かれているように思っています。
今年も、暗号資産に関する法規制の関係でtipmonaなど暗号資産を取り扱う日本の小さなサービスが軒並み閉鎖になりました。
また、海外でもALISと同様の記事を書いてトークンを得るサービスがいくつもありますが、自分の知る限りいずれも低調で、閉鎖されたサービスもあります。
その中でALISが生き残っていることは、かなりすごいことと思っています。
ALISも当初の予想よりは低調でしょうが、それでもとにかく生き残ることが大切と、いつも思うのです。
生き残りをかけた今年のALISの動きを端的に示したものが、このALIS公式記事でしょう。
この記事は2019年4月に出ました。
記事では国内の暗号資産を巡る厳しい状況が述べられ、ALISが生き残るために企業向けのブロックチェーン事業・開発支援を行うことが書かれています。
実際に、ALISの開発は受託開発が最近では9割を占めているとのことです。
受託開発を行うことによって、
・社員の給料等を払って会社組織として維持させる
・ALISトークンの国内取引所上場に向けての実績を作る
・国内のブロックチェーンを用いたプロダクトを増やして業界の発展に貢献する
このような一石三鳥を目指しておられると思います。
この受託開発まで行ってゆくという判断には、なんとしても石にかじりついてもALISを生き残らせるという、ALISの強い信念を感じたのです。
ここが、ICOで集めたお金を溶かしてトンズラする凡百のプロジェクトとALISとが大きく違う点。
こんなふうになんとかして生き残っていけば、必ずチャンスが生まれ花開く時が来るだろうな、というのはあながち突飛な考えではないと思います。
もっとも、花の開き方は想像とは違ってくるのかも知れませんが。
ALISは生き残っているとはいうものの、ALISトークン価格はICO価格の1/3程度と低く、取引所閉鎖もあってほとんど取引がない、厳しい状況です。
ALISの性質上、トークン価格が下がればALISに記事を投稿して得られるお金が少なくなるためサービスの活性度は下がるはずです。
これくらいALISトークンが厳しい状況ならALISにほとんど投稿がなくなっても不思議じゃないのですが、一時期より減ったとは言え、今も結構な投稿があります。また、質の高い投稿もかなりみられます。
ALISコミュニティの強さがここに垣間見られます。
必ずしもお金目当てだけで記事を書く人ばかりでないのは強い。
コミュニティのメンバーは初期とはだいぶ変わりましたが、新しい方にも良い人が多く、良質で活動的な状況は続いていると思っています。
程よくコミュニティメンバーが変わってゆくこと、それでもコミュニティの雰囲気の良い面が引き継がれることはとても大切とも考えます。
合わせて、ALIS運営サイドでもコミュニティ活性化のために様々な企画をされています。リソースが少ない中でも運営を放置せず、失礼な言い方ながらよくやられているように感じます。
また、多数あるので個別の例は省きますが、ALISで活発に活動している方が他に足を伸ばして活躍したり、逆に暗号資産界隈で知名度のある人がALISで記事を書かれたりということもあって、日本の暗号資産界隈でのALISの存在感はかなり大きなものになってきているように感じます。
総じて、ALISコミュニティ強いな、という印象でしょうか。
2020年に大きな転機になりそうなのは、やはりALISトークンの国内暗号資産取引所上場かと思います。さすがに上場するでしょう??
それと合わせてトークン保有ボーナスを実装して、やっと当初設計されたALISのトークンエコシステムが回りだす。そこがスタートかと思っています。
ALISがまだβ版なのは、このあたりの事があるからでしょう。
やっとスタートしても、前途多難かも知れません。国内取引所上場でトークン価格が爆騰してハッピーとなるのは過去の話。
トークンのエコシステムが回りだしても、いろんな問題を引き起こすでしょう。その問題を丁寧に改善していって、やっとALISが軌道に乗ってくると思うのです。
もしかしたら、問題が解決できずにALISの致命傷になるかも知れない。
それでも、スタートしないと始まらないと考えています。
もっとも、「暗号資産古物商」や「和らしべ」が始まったので、ALISトークンと物品との交換が普及すれば、取引所の果たす役割が縮小してゆくのかも知れません。
これらが来年どの程度発展普及して、新しいトークンエコノミー(Cryptoeconomics)を形成してゆくのかも楽しみで、個人的にも和らしべのクラウドファンディングに参加させていただいています。
ALISだけではなくもう少し視野を広く見てみると、2019年はブロックチェーン・AI・VRについて第一線の方の話を聞き、触れることができました。
ブロックチェーン・AI・VRの第一線の方々のお話を伺い、僕は焦りと期待の双方の気持ちを抱きました。
これらの技術を知っておかないと取り残されるという焦り、そして少しでもこれらにコミットしていれば楽しい未来があるかも知れないという期待。
ALISはブロックチェーンを使って新しい価値観と人間関係を築くことを目的としていますので、ALISの描く未来にも期待と不安があります。
ALISが描く未来が実現するかどうかはわかりませんが、実現しなかったとしても確実にブロックチェーン・AI・VR/ARによって自分たちの未来が変わってゆくであろうことを、第一線の方々のお話から痛感せざるをえませんでした。
もちろん冷静に考えると、そんな急に日常の仕事や生活がこれらの技術で変わるものではありません。
自分にとってこれらの技術は必要であるかも知れないし、ないかも知れないのですが、触れておくとなにかの面で豊かな人生が送れるような気がしています。
なにせ、チャンスがゴロゴロと転がっている分野ですから。
2020年、あるいは21年には、これら技術の大きな動きの波が一度に形になって押し寄せて来そうな予感がします。
技術革新の波は大きすぎて自分にはよくわからないでしょうが、その中で自分にとってはALISは一番身近でAIやVRよりまだ分かる存在なので、やはりここを見てゆくというのが大切と思っています。
それに、今年もALISを通して普段なら知り合えないような方々とネット上で、あるいはリアルで交流することができて、知見と感性が深まりました。
自分にとってこの交流はとても大切と感じており、ありがたいことと交流いただいた方々やALISに感謝しています。
来年は大波に流されないように、落ち着いて動いてゆきたいと思っています。
どうやらALISは2020年も生き残りそうなので、どうぞ来年もよろしくお願いいたします。
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