全国1億人の?パワースポット好きのみなさん、こんにちは!
今回は、京都最強、全国的にも有数のパワースポットと言われる鞍馬寺を訪ねます。
そう、源義経が幼い頃(牛若丸時代)に修行をしたことや、鞍馬天狗で有名な鞍馬山・鞍馬寺です。
(本記事は2020年10月に訪ねた際のものです。)
ちなみに京都最強のパワースポットとは、みなさま方の評判をもとに僕が決めました!
個人的には、映画もののけ姫の着想の地である志明院が最強のようにも思いますがマニアックなので、メジャーどころではやはり鞍馬寺でしょうか。
では、早速行ってみましょう。
まずは鞍馬寺の場所から。
鞍馬寺はこの地図のように、京都盆地のずっと北の山の中にあります。
山の中とは、パワースポットっぽいですね。
ここはとっても交通が不便と言いたいところですが、実は電車が通っています。すごいですね、叡山電車。
と言いたいところですが、やっぱり山の中なので土砂崩れが起こって、記事公開時点で鞍馬へ行く電車は途中の市原という駅までしか運行されていません。ご注意ください。
ですので、バスで行きます!
京都市営地下鉄烏丸線の終点、国際会館駅から京都バスが出ています。
国際会館駅は京都市の北の方へ行くバス路線のターミナルですので、覚えておくと便利です。
あるいは叡山電車鞍馬線の臨時の終点、市原駅から代行バスが出ています。
ということで、早速鞍馬のバス停に着きました。
叡山電車鞍馬駅の前には天狗が。
パワースポット気分を盛り上げてくれますねー。
ちなみに、台風でこの鼻が折れてしまったことがあります。
バス停を降りると、すぐそこには鞍馬寺の入り口。
山なので、木々は早くもちょっと赤く色づいてきています。
階段を登ると仁王門。
ここから本殿まで坂を30分くらい登ります。
しかしこのあとの行程を考えると、この登りで体力を消耗するわけにはいかないのです。
そんなひ弱な僕のために、なんとここには文明の利器が!
じゃーん、ケーブルカー!
これで本殿近くまで一気に登りましょう。
このケーブルカーは全国で唯一、宗教法人(鞍馬寺)が経営していて、かつ日本一短い鉄道として鉄道マニアに有名なのです。
さすが、お寺が運営しているだけあって乗務員さんは作務衣姿でした。やるねー。
鞍馬山を登る所要時間なんと2分! さすが、日本一短い鉄道ですね。
でも、これくらいなら歩けばいいんじゃないの?
いえいえ、この坂を見るとこの高低差を歩いて登るのはかなり体力が削がれる事がわかります。
しかも、横にある参道はつづら折りで、距離が長く遠いのです。
これは僕だけの印象ではなく、かの有名な清少納言さんも言っています。
「近うて遠きもの 鞍馬のつづらをりといふ道(枕草子)」
ということで、この後のことを考えて体力を温存したい僕にとってはありがたいのです。
ちなみに運賃は200円(お寺なので運賃ではなく志納の形らしいです。税金対策?)。
ケーブルカーの駅から10分くらい歩くと、鞍馬寺の本殿に着きます。
本殿金堂。
山の中とは思えないくらいに立派です。
そして、本殿の前の広場。
これが鞍馬寺で有名なパワースポットである「金剛床」なのです。
で、金剛床ってなんやねん?
本殿金堂前の金剛床は、宇宙のエネルギーである尊天の波動が果てしなく広がる星曼荼羅を模し、内奥に宇宙の力を蔵する人間が宇宙そのものである尊天と一体化する修行の場となっています。
鞍馬寺オフィシャルサイト
なんかよう分からんけど、この金剛床の真ん中に立つと宇宙のエネルギーを感じることができるとのことで、大人気パワースポットなのです。
金剛床の真ん中に、こんなふうに立ちます。
みなさん一人ひとり星曼荼羅の真ん中に立って手を合わせたり、手を広げて空を仰いで宇宙のエネルギーを感じたりするのです。
(写り込んでいるのは知らない人です。僕の彼女ではないので誤解のなきよう。)
えっ、ほんとに宇宙のエネルギーを感じられたかって?
うーん、まぁ山の中で天気が良いので、新鮮な空気が吸えて清々しかったですね…。
ここ本殿で御朱印もいただきました。
御朱印には「尊天」と書かれています。
鞍馬寺の御本尊である千手観世音菩薩、毘沙門天王、護法魔王尊の三身を一体として尊天と呼んでいるとのことです。
鞍馬山の信仰は、宇宙の大霊であり大光明・大活動体である 「尊天」を本尊と仰いで信じ、「尊天」の心を我が心として 生きてゆくことで、尊天信仰と言います。
尊天とは、人間を 初め、この世に存在するすべてを生み出している宇宙生命・ 宇宙エネルギーです。
鞍馬寺オフィシャルサイト
おお、ここでも宇宙エネルギーとか、なんだか鞍馬寺すごいぞ。
さて、本殿を参拝したので帰りましょうー。
と、ちょっと待った!
テレビ番組の取材ではタレントさんはここで引き返して麓で美味しいものを食べるところが映されたり、美女と逢瀬をしたことが週刊誌に書かれたり?していますが、この先こそが鞍馬寺の本領発揮なのです。
ここから先に進まない手はないやろー。
ということで、鞍馬寺・奥の院に行きます!
本殿の横にあるこの狭い入り口が奥の院参道入り口です。
奥は薄暗く、ただものではない霊気がただよっています。
これが鞍馬寺の案内図。
本殿金堂の左横から道が続いています。これが奥の院参道。
すべて山道なので、結構歩くのが大変そうです。
この道を行くために、先ほどケーブルカーに乗って体力を温存しておいたわけなのです。
では、参りましょう!
と意気込んで出発したものの、急に道が狭くなって階段だらけになっています。
なんかヤバそうな雰囲気が…。
先に進むとすっかり山道に。階段を登ってゆきます。
奥の院参道は薄暗くて霊気が漂いまくりなので、体力のみならず精神力が削られてゆきます。
このあたりはまだ階段が整備されていますが、もう少し進むと…。
木の根道。
根っこがむき出しで、おどろおどろしい。
牛若丸が木の根を飛び越え修行をしたことで有名な場所です。
うかうかしていると根っこに引っかかって転けてしまいます。根っこも傷むので慎重に歩きましょう。
正直、何者かに取り憑かれたようで、めっちゃ足取りが重いです。この重さが宇宙のパワーなのか?
見上げると杉の大木がドカドカ生えていて、空が覆われています。
確かにエネルギーを感じますね。
さらに木の根道を進んでゆくと…。
杉木立の合間に大杉権現社が現れました。
この場所は台風で倒れてしまった杉の大木を祀っています。
杉の大木だけではなく、仕切られているフェンスまで倒れているやん。ダイナミックすぎるやろ。
これが宇宙のパワーなのか…? まぁ台風のパワーなので、自然のパワーとは言えるでしょう。
この大杉権現社のあたりは大杉苑瞑想道場と言って、いくつもある木の切り株に座って瞑想できるようになっています。
僕も瞑想しようとしましたが、お腹が空いたので持ってきたサンドイッチを食べて、まったりとしてしまいました。なっとらんw。
さて、奥の院参道はまだまだ続くので、先に進みましょう!
山道をしばし歩くと不動堂が。
ここは伝教大師最澄が刻んだとされる不動明王が安置されている場所。
鞍馬天狗の舞台で、牛若丸(源義経)と鞍馬天狗が出会った場所とされています。
見てのとおり山の中で、独特の雰囲気があります。
不動堂の向かいには義経堂。
ここはその名の通り、奥州で非業の死を遂げた源義経の魂が祀られています。
この辺りは牛若丸が天狗に兵法を習った「僧正が谷」です。
その僧正が谷の木の根道を、さらに歩いてゆきます。
いやもう宇宙のパワーとか言っていられなくて、この霊気ただよう重たい雰囲気に押しつぶされそう。
木の根に引っかかって転けないように歩くことで精一杯の感じです。
義経じゃないけど確かに軽い修行だわ、これ。
さらに山道を歩くと見えてきました、奥の院参道のメインの建物が!
これがパワースポット界で評判の?「魔王殿」。
もう名前からしてワクワクする響きですねー。
山中にポツンとたたずむ建物なので、夜はガチ怖いでしょう。
「魔王殿」は護法魔王尊が降臨した場所として崇拝されてきました。
護法魔王尊とは鞍馬寺の御本尊のひとつで、その正体は宇宙エネルギーと解釈されているそうです。
ええっ、なんかよう分からんけどすごいんやな…。
また、護法魔王尊は鞍馬天狗とも言われています。
上の写真は拝殿で、この奥に護法魔王尊が祀られています。
写真を撮るとヤバいものが写りそうな雰囲気がプンプンしますが、頑張って奥を撮りました。
拝殿の奥、このお堂の中に護法魔王尊がおられるのですね。
なんだか近寄ってはいけない雰囲気がすごくしました。
では、この魔王殿の前のベンチに座って、魔王のパワーを感じるために瞑想…。
あっ、またお腹が空いてきたので、さっきの残りのサンドイッチを食べてまったりとしてしまいました。またまた、なっとらんw。
魔王殿を過ぎると、あとは出口まで山を下るだけです。
とは言え…。
延々と続く下り道。
しかも木の根道ですから、引っかからないように注意しないといけません。
依然として濃い霊気があたりを覆いつくしています。
体力以上に精神的にもうしんどい…。
見上げると空は葉っぱで覆い尽くされていて、鬱蒼とした雰囲気満点。
ここまで来ると、魔王のパワーに圧されてもうクタクタです。
早く出口にたどり着かないかなー。ふうふう。
かなり山を下ると、やっと出口が見えてきました!
鞍馬寺西門。
出口にたどり着きました。
正直、めっちゃホッとしました。
この門をくぐって、ようやくあの霊気から逃れることができました。
いやー、鞍馬寺のパワーとやらをナメてました。
パワースポットでハッピー♡みたいな印象とはぜんぜん違う。
あの魔王が発するかのような独特の霊気。修行をしないと押しつぶされてしまいそうです。
でも、数時間とはいえこの鞍馬寺で過ごしたのですから、少しは圧力に抗する力が僕についたのかも知れません。
そう考えると、鞍馬寺・鞍馬山はすごいところですね。
さて、この鞍馬寺の西門をくぐって進むと、一転してそこには貴船神社のかの有名な光景が待っていました!
それは次回の記事で。
続く。
Camera: LUMIX G8
Lens: LEICA 15mm F1.7, LUMIX 25mm F1.7, 42.5mm F1.7
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