いつも可愛く、ちょっと身につまされる京都佛光寺のイラスト御朱印(法語印)の令和2年春バージョンが出ましたので、いつものごとく頂きに行ってきました。
あわせて、佛光寺の近くに桜が咲いていたのでそれも見学し、もうすっかり春の気分です。
佛光寺は京都四条烏丸から少し下がったところ、都心部にあります。
周りはビルや住宅が立ち並んでいますが、ここだけ広く静かな空間です。
都心部とは思えない、広い空間です。
左が阿弥陀堂、右が大師堂。
そういえば、空の色がだいぶ春らしくなっていたことに気づきました。
こういう季節の変化に気づくのは楽しいことです。
参拝者はまばら。
これは新型コロナウイルスの影響ではなく、佛光寺は観光寺院ではないので普段は訪れる人が少ないのです。
都心の静かな空間がここにあります。
手水舎の龍もちょっとさみしそう。
というか、口から水が出てないやん。
参拝者が少ないので、普段は節水しているようです。
まだモノクロームの、冬の寂しい光景です。
もう少ししたら真ん中奥にあるしだれ桜が咲いて、青空になってこの景色が一変します。
そんな季節の変化が楽しみです。
お堂に入って仏様に手を合わせた後に、御朱印をいただきましょう。
佛光寺では御朱印のことを法語印と呼ばれています。
というには、単なる朱印じゃなくて法語が書かれているので法語印なんです。
法語印は3ヶ月毎に変わります。
過去の法語印も記事にしていますので、こちらから見てくださいませ。
今回は令和2年の春バージョンです。
「人身」とあります。
そして、亀さんが丸太に首を挟まれていますね。
どんな意味なんでしょう?
いつものように解説の紙も頂きました。
身につまされる事が書かれていますので、拡大して読んでみてください。
私達がこの世に人の身体として生を受けたことをありがたいと思い、お陰さまと思うことから豊かな人生が始まるとのこと。
ほんと、そうですよね。
なかなかそう考えるのは難しいですけど。
さて、佛光寺名物の八行標語も見てみましょう!
地球にやさしく
未来にやさしく
快適さはそのままで
そんなエコはひとのエゴ
はい、ごもっともという感想です。
さて、いつもなら佛光寺を後にして駅に向かったり、四条の繁華街をうろちょろするのですが、今回は違います。
佛光寺から少し西に行った場所に、早咲き桜が満開との情報を得ました。
歩いて10分くらいなので、ちょっと行ってみましょう!
おお、確かに桜が満開!
この周辺の桜はまだつぼみなので、ここだけ季節を先取りしています。
と、この建物は何なのでしょうか?
ここはかつての中学校でした。
成徳中学校という歴史ある中学校でしたが、統廃合によりこの学校は無くなりました。
今は京都文化協会の事務所として使われています。
それにしても、どうして早咲き桜がここに植えられたのでしょう?
旧京都市立成徳中学校の桜は、卒業生に贈る早咲きの桜。
この桜は、神奈川県南足柄市在住の古屋富雄さんが全国の小中学校にプレゼントしている桜のひとつです。
(まいぷれサイトより引用)
うわー、卒業の時に桜が咲くようにプレゼントされたんですね。
この学校の卒業生は、この卒業の桜を一生忘れないでしょう。
素晴らしいです。
でも、今はもう廃校になったので、卒業生はいません。ちょっと悲しいですが。
卒業の思い出に咲く桜。
すっかり春の気持ちになったので、そろそろ去りましょう。
暖かいので、佛光寺から四条河原町まで散歩しました。
鴨川沿い、向こう見えるのは新しくなった南座です。
みなさんのどかに川べりに座っていて、もうすっかり春ですね。
新型コロナウイルスの影響で京都はかなり人出が少なくなったのですが、春の訪れとともに活気が少しずつ戻ってきているようにも感じます。
今回のコロナウイルス流行が早く収束して、のどかな京の春を多くの笑顔とともに楽しめることを願っています。
Camera: LUMIX G8 with LUMIX 12-60mm f3.5-5.6 & LUMIX 25mm F1.7