
秋の日はつるべ落とし。
日が暮れるのが早くなりました。
でも、西日は美しくもあります。
今回は京都・青蓮院門跡(しょうれんいんもんぜき)を訪ねました。
午後に訪ねたので日が傾き、西日が美しい光景を見ることができました。
この門跡寺院とは皇室関係の方が代々住職(門主)のお寺で、とても格式が高いのです。
青蓮院門跡は、天台宗の京都五ヶ室門跡の一つ。他には、妙法院、三千院、曼殊院、毘沙門堂です。
おお、こうやって見ると僕はこの全てを訪ねているよ!
特に妙法院は通常非公開なので拝観の難易度が高いのです。
天気の良い秋の午後に、青蓮院門跡を訪ねました。

青蓮院門跡は、京都東山観光のゴールデンルートに位置しています。
超有名な八坂神社の奥にある円山公園の北隣が知恩院。その隣が青蓮院門跡です。
八坂神社から歩いて15分弱くらい。
駅からだと、京都市営地下鉄東西線の東山駅から徒歩5分です。
このあたりの主要名所をめぐる循環バスも出ているので、交通は便利。

ここから建物へ入らせていただきます。
雲ひとつない、秋晴れの午後です。

入ると、まずこのような掛け軸が。
拝観する人へのメッセージですね。
この青不動明王というのは、青蓮院が所有する国宝の仏画に描かれた不動明王のことかと思います。
さて、中を拝観しましょう。

宸殿から見るお庭。
早くも傾いた西日がほどよく入ってきており、その長く伸びた柔らかな日差しからは秋の切なさを感じずにはいられません。

宸殿の縁側に出てみると右近の橘と左近の桜が見え、縁には柔らかな光がさしていました。
静かで心地よい秋の午後の光景です。

屏風には「一隅」の文字が。
青蓮院門跡は天台宗のお寺。比叡山延暦寺の系列です。
その天台宗の有名な言葉といえば「一隅を照らす」です。宗祖の最澄(伝教大師)の言葉。
この言葉の意味は深いものがあるようですが、個人的には「小さくても社会の一つの隅を照らせるような人になろう」との教えと理解しています。

とても心地よいので、しばし縁側で日向ぼっこをしています。
ここ宸殿には「大切な五つの心」が掲げられていました。
大切な五つの心
一、はい という素直な心
一、すみません という反省の心
一、おかげさまです という謙譲の心
一、させて頂きます という奉仕の心
一、ありがとうございます という感謝の心
よき心の灯で一隅を照らそう
青蓮院門跡
はい、よき心の灯で少しでも周りを照らしたいものです。
では、庭園も拝観しましょう。

室町時代の相阿弥の作と伝えられるお庭。
龍心池の水鏡に映った青空と始まった紅葉の赤がとても美しいです。

華頂殿(客殿)から見る、相阿弥のお庭。
ここにも西日が差し込んで、秋の短い夕の儚さを物語っているようでした。

青蓮院門跡のお庭は降りて巡ることができます。
ここは山の麓なので、山の高低差を利用した立体的なお庭の作りになっています。
錦鯉が雅な京都の雰囲気を醸し出していますね。

こちらは小堀遠州作と伝えられる霧島の庭。
西日の木漏れ日の小道を歩きます。珠玉の時間です。

早くも千両の実がなってきていました。
千両と言えばお正月のイメージなので、もうお正月が近いんだなぁと思うと気ぜわしいです。

青蓮院門跡は東山の麓にあり庭園は山の傾斜を使って作られているので、お庭を回遊すると少し高いところに出て建物を一望することができます。
もうすぐ日暮れですね。

もうすっかり日が傾いて、長い影ができています。
気温もちょうどよく、快適にゆっくりゆっくり散策します。

夕日に照らされた葉っぱは、まだまだ青もみじ。

お庭から見た宸殿。少し暗いですが右近の橘と左近の桜も見えます。
柔らかな西日が差した、苔の緑が美しいです。
写真を撮りながらゆっくりと拝観していると、すっかり夕方になってしまいました。
そろそろ拝観時間も終了。おいとましましょう。

青蓮院門跡から出ようと振り返ると、木々の間からきれいな月が垣間見られました。
秋の夕のしみじみとする瞬間。

帰り道。円山公園にて。
夕日に照らされた東山もだいぶ色づいてきました。
これから、あっという間に京都も紅葉が本番になるのでしょう。
季節が過ぎるのは早いですね。その早さに負けないように自分も生きてゆきたいものだなぁ、と思いながら帰路につきました。

Camera: LUMIX G8
Lens: LEICA 15mm F1.7, LUMIX 25mm F1.7, 42.5mm F1.7


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