令和4年、2022年新春。
冬真っ只中ですが、新春らしい明るい景色を求めて京都でお散歩にゆきましょう。
今回は、京都市伏見区にある城南宮(じょうなんぐう)を訪ねます。
城南宮では早くも椿が咲いていて、もうすでに春らしいとのことです。
城南宮は京都盆地の南の方、伏見区にあります。
城南宮への交通手段は、京都駅八条口から洛南エクスプレスバスにて15分ほど。または京都市営地下鉄竹田駅から徒歩15分と便利な場所です。
僕は新型コロナウイルス感染対策のため、例によってマイカーで行きました。
城南宮には結構多い台数分の無料駐車場があって、初詣シーズンのこの日でも待ち時間なしで入れてなかなかステキ。
やってきました城南宮(じょうなんぐう)。
初詣で結構な人出ですが、ギュウギュウになるほど混雑していません。
城南宮は大きくて有名な神社ですが、それほど混雑していないので好きなんです。
まずは本殿にお参り。
さて、城南宮の由緒は何なのでしょうか?
城南宮は平安京遷都に際して、都を守るため都の南に作られた神社です。
延暦13年(西暦794年)の平安京遷都に際し、都の安泰と国の守護を願い、国常立尊(くにのとこたちのみこと)を八千矛神(やちほこのかみ)と息長帯日売尊(おきながたらしひめのみこと)に合わせ祀り、城南大神と崇めたことが城南宮のご創建と伝え、城南宮とは平安城の南に鎮まるお宮の意味です。
そして平安時代後期には、白河上皇や鳥羽上皇によって城南宮を取り囲むように城南離宮(鳥羽離宮)がつくられ、ここが院政の拠点となったとのこと。
また、明治維新を決定づけた鳥羽伏見の戦いは、城南宮の参道に置かれた薩摩藩の大砲が轟いて始まったとのことで、ここは日本史の教科書にたびたび出てくる有名な場所なのです。
お参りを済ませたところで、神社の庭園、神苑に入りましょう。
ここ城南宮の神苑は「楽水苑」と名付けられ、いくつもの庭に別れた広い庭園なのです。
順路として、まずは「春の山」と名付けられたお庭から。
あれっ、殺風景な…。
まぁ、冬ですから春の山にはなってないですよね。
ちなみに、春先になるとしだれ梅が咲き乱れます。
こんなふうに。
これは2021年2月中旬の写真。
一面がしだれ梅で壮観なのです。
このしだれ梅が城南宮の名物の一つです。
ではさらに進みましょう。
と…、
あら、早くも落椿(おちつばき)がありました。
緑の苔の上にピンクの椿の花が一輪。
西日の長い影がつくる緑の絨毯のグラデーションが素敵です。
落椿は春の季語ですから、春を先取りした気分になります。
こちらは真紅の落椿が。
椿から伸びる影が冬の低い日を感じさせ、優雅な味を出しています。
城南宮は椿の名所なのでいろんな種類の椿が植えられていて、その一部はもう咲いているのです。
この椿はたぶん蝦夷錦という品種。
こちらは平安の庭。
城南宮の庭園は広くて、いくつかの区域に分かれています。そのひとつ。
常緑の木もたくさんあって、冬という感じがしません。
池に錦鯉が鮮やかですね。
この写真は広角のカメラレンズにC-PLフィルターを取り付けて撮っています。
このフィルターで鯉のいる場所の水面の反射を除去しているので、水面下の鯉がしっかり見えるんです。
最近、(超)広角レンズ+C-PLフィルターで風景を撮るのを練習中。
広く撮ると全体が撮れて分かりやすいのですが小さくしか写りませんし、いろんな要素が入ってごちゃごちゃもしますから、バランスを考えて撮るように練習しています。
上の池の写真は広角9mm(35mm換算 18mm)で広い範囲を撮っています。
使っているのはOLYMPUS M.ZUIKO DIGITAL ED 9-18mm F4.0-5.6という、マイクロフォーサーズ一眼カメラ用のレンズです。
このレンズ、とても軽くて(155g)小さくて、持ち運びに便利。ちょっとF値が暗いけど、日中の撮影では問題ないですね。
マイクロフォーサーズ用のレンズは概して軽く小さく価格が安いので、重宝しています。
そして川のほとりには、お正月名物の植物のひとつで縁起がいいとされる万両がしっかりと赤い実をつけていて鮮やかです。
続いては室町の庭。
蹲(つくばい)が良い感じです。
この横に茶室がありますが、新型コロナ感染対策のため呈茶はお休み中…。
緑も鮮やか日差しも良く、冬とは思えません。
筧(かけひ)から落ちる水は清々しく、あまり冷たさを感じません。
こちらは桃山の庭。室町の庭の隣です。
広々とした庭です。木々の葉は落ちていてさすがに冬の表情。
これで、城南宮の広いお庭を一通り巡りました。
天気がよくて暖かく、春かと思わせるような光景が随所に見られました。
この時期、日暮れはとても早いです。鳥居の間に傾く夕日を見つつ、お家に帰りましょう。
最近、こんな太陽の光条を出した写真をよく載せています。
だって、夕方らしくて記事最後の写真として締まる感じがするんだもん…。
ということで、冬にしては鮮やかな春らしい光景を新春に見て気分が少し上向きつつ帰宅しました。
みなさまが今年一年、楽しく過ごせることを願っています。
Camera: LUMIX G8
Lenses: LEICA 12-60mm F2.8-4 with C-PL filter, OLYMPUS 9-18mm F4-5.6 with C-PL filter, LUMIX 42.5mm F1.7, 45-150mm F4-5.6
2020年の梅の時期
こちらは2021年、梅の時期
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