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日本円等価トークン発行アプリケーション「Yamato Protocol」とは?⑤番外編「ステーブルトークン発行者のインセンティブはなんなんでしょうね?」

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  • CryptoChick
  • 2021/09/25 02:17
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一つ前の記事はこちら↓

 

コミュニティチャットのYamatoProtocol-AMAチャンネルにて質問がありました。

原文のまま転載します。

 

「Yamato は Maker と似たプロダクトだと思うんですが、どちらもステーブルトークン発行者のインセンティブはなんなんでしょうね? 

単にレバレッジかけて取引したいだけなら対応している取引所に行けば良いように思います。 

ETH などよりステーブルトークンの方が金利が良いことが多いので、担保の値上がり利益をとりつつステーブルトークンの金利ももらえるというのが一つありそうですがどうなんでしょう。 また、他にはなんかあるんですかね?」

 

私の回答(これも原文のまま転載します。)

 

Makerなどの暗号担保型ステーブルトークンの発行メリットについては、同様の疑問と議論が過去に何度も繰り返されています。 
まず、現物を売らずに価値の露出を得る方法の一つです。 
また、ステーブルトークンにはそれそのものの需要があるため、供給する立場に対するインセンティブが働きます(主に金利等でしょうか。)。 
総じて担保価値の保存であったり向上を目論んでいるという前提は間違いないと思います。 
その上で、価値を有効活用する手段の一つとして効果的なものであると言えるのだと思います。

 

根底的な前提として、担保になるものが将来的に価値が向上すると見込んでおり、売りたくはない。という状態がスタートだと思います。 
その点に同意がない場合に、”メリットは何?”という疑問が生じるのだと感じます。 これが何度も繰り返される疑問と回答の理由だと思います。 
なので、”ステーブルトークンを発行することそのもの”は誰にとっても必要不可欠なものではない、と言えるのかもしれません。

 

Yamato含めMakerなどの暗号担保ステーブルトークン発行システムは、将来的に暗号が価値を増し、もっと大きなマーケットに成長していく”前提”で生まれています。 ”新種のコモディティ”を担保にして、安定価値貨幣を引き出すことができる仕組みです。 
この新種のデジタルコモディティたるものが仮に成立しないとすれば、それはMakerもYamatoも存在価値は失われることでしょう。

 

ステーブルコイン自体は、市場での需要はあり続けることは間違いないでしょう。(それは法定通貨建てとは限らないかもしれません。RAIのようなものもアリでしょう。) 
中央管理されたもの以外に、完全分散化されたステーブルコインもニーズがあり続けると見ています。
それは異なる目的と用途であるでしょうし、市場も規模も異なるでしょう。 
確かにあるニーズを満たすプロダクトとしてより良きものの一つとしてYamatoが存在できると考えています。

 

まとめて極論すると、暗号成金用のシステムと言えるかもしれませんねw 
暗号成金がさらに安全に市場を利用して堅実な利益を得る方法、と。 
供給されるステーブルコインは債権でもあるので、市場では堅い価値のあるものです。これは利用者のメリットです。

 

発行者メリットを得るには、 発行金利と市場金利に差がないといけません。 
Makerはガバナンスによって金利が可変なこととDSRによる金利吸収作用などがありますが、その構造は市場連動しておらず、時にうまくいっていないことがあります。 Makerを使って発行するよりも、Compound等を使って借りた方が有利な状態がある、ということです。(清算ペナルティ13%も痛いです。オークション形式なのでブレがありますが。) 

発行に優位性を持ち続けるには、低手数料、低金利で発行できること、又、清算ペナルティが痛くないことが必要です。
その上で市場では堅実なニーズがあり貸し出し金利が得られること。 

Yamatoは、一回きりの発行手数料で金利は発生しません。
長期で発行するほど低手数料だということです。これは返済インセンティブを弱めて市場供給を促進する作用があります。 
さらに、清算ペナルティがありません。
そもそも強制的な清算がありません。(所定の担保率以下の場合に時価で担保を買い取られる可能性があるだけです。その際、ペナルティはありません。ペナルティがないということは償還インセンティブもありません、つまりこれは償還者は1円以下にCJPYを手に入れる以外に償還メリットはないということです。この辺りのメカニズムはYamato独自の優れた構造で画期的な要素です。十分に議論され周知されることが望ましいです。) 
このことから、Makerで見られたような、金利逆転による発行インセンティブの低下は発生せず、常に市場に積極的な供給で需要を満たすインセンティブが生まれ、CJPY市場が拡大し得る構造です。

 

"CJPY市場が拡大し得る構造"
とは言え、CJPY自体のユーティリティ獲得は至上命題です。 
レンディングプロトコル及びDEXでの安定的なマーケット形成を第一に、CeFi及びCEXでの活用へ進むことが理想です。 
まずは、DeFiでの優位性を得て流動性の向上を以て、CeFi市場への働きかけと理解促進が必要だと思います。 
CJPYは、BTCやETHと同様の暗号コモディティ(Proof of collateralで発行されるコモディティ)として、自然物の一つとなることができれば大成功だと考えています。 

 

 

ここまで。

 

 

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2021.09.25

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過去四つの記事はこちら↓

①初心者向け基礎解説

②DeFi経験者向け特徴解説

③YMTファーミングシステム

④YMTアロケーション

 

 

 

 

 

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