実は、七福神めぐりで、どうしても伝えたいことがあります。
どちらの、神様もすごく立派な境内と、建物と、受付する場所があって、入り口には、しっかりとのぼりが立っていました。
御朱印受付には、若いお嬢さんや、さっぱりとした、気の利くご婦人が、対応してくれました。
中を覗くと、数人が、筆をとっており、一度受付で色紙や御朱印帳を預かります。
社務所内で書かれた物を、順番に渡してくれるのです。
ところが、最後に訪ねた、普門院は、
大変な荒れ寺でした。
門に、のぼりもなく、境内は、静まりかえっています。
この石碑がなければ、通り過ぎてしまうところでした。
もちろん、案内もありません。
恐る恐る境内に分け入ると、
雑木林の中に、数人の人が並んで居ました。
その先で、御朱印がもらえるのでしょうか?
雑木林では、二羽のノバトが遊んでいました。
順番に入って行くと・・・・
何と、毘沙門天の様な風貌のお爺さんが、一人、入り口に、腰かけて居ます。
一人で、それも、何の躊躇もなく、サラサラと、筆が動きます。
あっ!人がもう1人居ました。そばに、もの静かで、影の薄い若者が、出来上がった書を受け取り、判子を押して、300円、もらって居ます。
誰かが、「手書きでは無く、スタンプはないの?」と、言って居ます。
なんとも、この雰囲気で、それを言うか?
若い人が、「ここは一種類だけです。スタンプだけはありません」と、
毘沙門天のお爺さんは、何も言わず、ただ、一文字に結んだ口を動かす事なく、硯の墨をつけ、筆を動かしていました。
下書きのように、宙をなぞっている様に見えるのですが、もうしっかりと、文字が書かれています。
それがこの御朱印です。
毘沙門天のお爺さんの足は、左足が痛風なのか?
糖尿で、循環障害でもあるのか?白い靴下を履いて、冬なのに、サンダルの上にそっと載せている状態です。
髪や髭にもこだわらず、ただただ、無心に筆を運んでいるのです。
いつのまにか、行列ができてしまっているのに、お構いなし!
側にいる、若者が、申し訳なさそうに、判子を押して、300円を、受け取る。
・・・・
外に出ると、やはり荒れた境内に、毘沙門天のお堂が寂しそうに、立っています。
どなたか?
この荒れた寺を、救って下さい❕
この日、一番心に残ったのは、この荒れ寺でした。
では今日はこの辺で!
えつ!写真?・・・載せません。
どうぞ!お出かけください。
(@^^)/~~~
何故か、この寺に、野菊の墓の伊藤佐千夫の墓がある。
境内に入ると、左に観音菩薩の大きな像があり、さらに、奥に入ると伊藤幸をの墓と、歌碑があります。
きっと、以前は立派なお寺だったんでしょうね(⋈◍>◡<◍)。✧♡