こんにちはALISのお婆ちゃんです。
今日は、怪談を一席
私がまだ、新米看護師だったころ、初めての夜勤で、先輩看護師に、注意を受けました。
「ラウンド(巡回)する時は、必ず右回りで行くように」と!
「決して左回りはしない様に」と言うのです。
部屋番号が逆なのは気になりましたが、先輩の言いつけを守ってラウンド(巡回)していました。
夜勤業務にも慣れて来て、半年が経った頃
深夜勤で2回目のラウンド、午前2時
私はラウンド途中に、インターホンが鳴って居るのに気がついて、右回りし始めたラウンドを中止して、インターホンの鳴る部屋に入って、トイレ介助を済ませました。
そして、そのまま、左からラウンドを再開してしまったのです。
一つ目の部屋、二つ目の部屋、三つ目の部屋を回っても、何も起こらず
「なんだ!大丈夫じゃない!」と四つ目の部屋に入った途端。
そこには、ベットに寝て居る人は誰もいなかったのです。
「あれ?今日は満床なはず!あきベットは無いのに」と思ったら、
どこからかすすり泣く声が聞こえて来ました。
そして、白い光が、一つのベットを照らし、今まで誰も寝ていないはずのベットに、横たわる人。その人の傍で、すすり泣く女の人。
「どうして、私たちを助けてくれなかったの?」と振り向いたのです。
私はその時、どう、その部屋から出たのか?覚えていません。気がついたら、休憩室のベッドに、休んでいました。
二人夜勤帯での出来事です。
「ダメだよ!左回りしたらいけないってあれほど言ったのに!」
Twitter⇒https://twitter.com/nextBBA