2020年8月28日、安倍首相が辞任を発表し、世間を賑やかさせた。この発表に対して、たくさんの国民や政治家が自分たちの意見をSNSに投稿した。その中で話題になった(問題になった)のは、立憲民主党所属の参議院議員である石垣のりこ氏の下記発言だ。
総理といえども「働く人」。健康を理由とした辞職は当然の権利。回復をお祈り致します。 が、「大事な時に体を壊す癖がある危機管理能力のない人物」を総理総裁に担ぎ続けてきた自民党の「選任責任」は厳しく問われるべきです。その責任を問い政治空白を生じさせないためにも早期の国会開会を求めます
この発言やその後の対応に関して石垣のりこ氏は完全に間違ったとは思うが、今日はそれが言いたいわけではない。
この発言や世間の反応を通じて、最近の政治について2つ吐き出したいことがある。
まずは政治家に言いたいこと。石垣のりこ氏の発言もそうだが、最近はとにかく自民党所属議員の問題になり得る行動を取り上げて、自分たちが政権をとるために自民党をひたすらに批判しているように思える。だが、それが政治家の仕事だろうか。
政治家の仕事は、与党を批判して評判を落とし、自分たちの所属政党を与党に押し上げることではない。日本の政治をよくする事が政治家の仕事のはずだ。
もちろん日本における現在の政治システム下で与党になることは大事だが、それは目的でなく手段だ。日本を政治の力でよくするための手段でしかない。ネガティブキャンペーンで与党になることでしか自分たちの意見を通せないのだったら、それは日本をより良くする意見にはなり得ないと思っている。今一度自分たちの目的を思い出して欲しい。目的達成の手段は1つではないはずだ。与党と協力することだってできれば、民間と協力して世論を見方につけることだってできる。視野を広く持つ政治家の方々はたくさんいるのは知っているので、今後の政治のイノベーションに期待したい。
次に国民に言いたいこと。石垣のりこ氏の発言に対して、twitterでは様々なリプライが飛んでいた。もちろん、差別的発言に対し諫めるリプライもあったが、同調して自民党を批判する投稿・逆に石垣のりこ氏自身を批判したり所属する立憲民主党を批判する投稿が見受けられた。(ここではこれらが単なる面白がった批判ではなく、政治に対する不満を表した投稿であると前提に置く)
1つ考えて欲しいのは、その批判で自分たちが願う政治に本当に変わるのだろうか。
もちろん声をあげることは大切だし、SNSが出てきた当初はSNSを通じて国民の意見が国や企業にダイレクトに届けることができるということで話題にもなった。しかし、現状を見てみると、炎上という形で国や企業にネガティブなダメージを与える(責任者が辞任する、提供サービスを中止する)ことが簡単になっただけで、国や企業を改善させる(新たな挑戦を始める)方向にはなかなか進んでいっていないように思われる。
それを自覚して、少し行動を変えてみたらどうだろうか。例えば、SNSで批判するのではなく、環境問題に取り組むグレタ氏のように、名前・顔出しでリアルで政治活動をすれば、何人かの政治家の心には刺さるかもしれない。
個人が難しければ、民間の政治団体を作れば良い。集団の力は偉大だ。国だって動かせるようになる。SNSでこれだけ批判する人がいるのだから、政治団体を作ればある程度の人が集まるのではないか。かつてのSEALDsのように社会現象にもなり得るかもしれない。
SNSで批判だけして、行動した気になるのは浅はかだと思う。誹謗中傷じみた批判はあまり意味がないしTLが汚くなるから、やめて欲しい。←一番言いたかったこと
SNSで平穏に過ごしたい若者の独り言でした。