「大樹町に来たよー!みんな!」
堀江貴文さんのツイートを見て、僕はテンションがあがった。
一緒に飲みたい!
僕はすぐにタクシーに乗り込んだ。
「どこまでいかれますか?」
「大樹町へ!」
「つきましたよ」
スマホに夢中で車中にいたのは一瞬に感じた。
ここがどこかわからない。僕は道をひたすら歩いた。
バス停に通りかかり、ちょうどバスが止まった。
僕はバスに乗り込んだ。
バスの料金が異常に高い。バグっているように見えた。
怖くなって次のバス停ですぐに降りた。
またしばらく歩いた。
霧がかかってきた。お腹も空いてきた。
まずいこのままだと死んでしまう。
ヒッチハイクを試みた。
なかなか車が捕まらない。
「すみません!」
「助けてください!」
「どうしたの」
車が止まった。
「堀江さんに会いにきました!」
「ホリエモンならまだいるんじゃないかな」
「ぶっ飛んでるね」
着いた場所には人がたくさんいた。
焼かれた肉を勢いよく食べた。自分はその権利がある人間だと思った。
お酒も飲んだかもしれない。ケーキもあった。
しばらくして、
「時間になりましたので、お店へご案内します。」
レストランの中に入り、カウンター席に座った。
突然、爆音が鳴り響いてあたりはお祭り騒ぎのようだった。
スマホを見る。
全てのツイートが今の自分に向かって語りかけてくるような感じがあった。
僕は怖くなってスマホを捨てた。
「お前、何考えてんだ!」
「殺すぞ!」
僕は逃げ出した!
パトカーが止まっている。
「すみません。助けてください!殺すぞって言われたんです!」
意識が戻ると警察署にいた。
落ち着かない心を落ち着かせるために瞑想した。
自分がいるこの空間がまるで宇宙につながっているような感覚があった。
「お母さんが来たよ」
「まだここにいないと!」
「いや、君はすぐに帰るんだ!」
帰る車中。
車内から緑色の光が見えた。
指紋の模様の緑色の光が縦横に移動していた。
なんなんだろうこの幻想的な景色は。
今でも時々思い返して、非科学的な何かを信じざるを得ない気持ちになる。
家族に連れられて病院へ。
「暑い。暑い。」
僕は言った。
女性の笑い声が聞こえる。
「笑い声が聞こえる」
「この声ですか」
主治医は言った。
ここは地獄かと思った。
僕は意識を失うように眠った。