NewsPicksの「NEXT」という中田敦彦さんが企業研究していく番組がありまして、そこで農業機械メーカーとして有名な「クボタ」が特集されていました。「NEXT」ではソフトバンク 、SONY、UNIQLO、Amazon、Netflix、Appleというイケイケの企業(勝手なイメージ)が特集されてきたタイミングでのクボタ特集だったので、NewsPicksも意外なチョイスするなー、とか思ってた。でも番組を見てクボタに対する印象が変わった。クボタは人類の大きな課題を解いているハンパない企業だった。そのクボタについて、学んだことをアウトプットしていきます。
①クボタが支え続けた世界の水
②ミッション:川のない国に川をつくれ
③マンホールとクラウドがつながる時代
1890年に創業され、来年でなんと創業130年という歴史ある企業。1893年、日本においてまだ清潔な水が供給されておらずコレラなどの感染症が蔓延していた時代に、クボタは日本国内初の水道製造に着手しました。
1932年にパナソニック創業者である松下幸之助さんが水道哲学を発表した話は割と有名だが、その前に土台をつくっていたのはなんとクボタだったのです。知らなかった。
その後も、1960年にカンボジアで水道事業に着手するなど、高度経済成長期前からグローバルで事業をし続けているそう。そして、現在の売上比率は国内3割に対して海外7割という完全なグローバル企業。圧倒的。
そして、20世紀という石油が重宝される時代から21世紀という水不足が懸念される時代へ移り、今現在クボタの事業が人類の課題解決の鍵を握っている。すごい。
人類最重要課題である水不足に挑んでいるクボタだが、水には輸出ができないある特性がある。それは「重さ」だ。水はとにかく重い。運ぶだけでコストがハンパない。これでは人類は救えない。ではどうするか?
クボタが選んだ手法は「地産地消」である。真水がないならその場所で作っちゃおう、そして配っちゃおうと。そこで、川のないカタール🇶🇦では川をつくるデッカいプロジェクトが進められているという。海の水をクボタの技術で真水に変え、大量のパイプで国中に分配する。パイプの長さは600kmだとか。規模がデカすぎ。
国家が公共事業でやるようなことをイチ企業がやっちゃう。それもクボタの一面だそうだ。
現代社会ではAIやクラウドといったITの技術が確立され、あらゆる企業がいろんなものをIOT化している。Apple商品だと時計、イヤホン、スピーカーなどをIOT化しApple Watch、AirPods、スマートスピーカーとして商品化されている。ほかにもクルマ、チャリ、メガネとか日常生活の身近なものがどんどんネットワークに繋がっていく。
そんななか、クボタは道路のあちこちで見られるある物体をIOT化した。それは黒くて厚い円盤、「マンホール」である。
実はマンホールには「地下の下水をポンプで押し上げることで下水の水位を調節する」という役割がある。そのマンホールをIOT化することで地下下水の水位に異常がないか普段から確認しているそうだ。これにより、たとえば「大雨で洪水が起き下水が溢れ街がダメダメになってしまう」ということを未然に防ぐことができる。異常を感知できれば水位を調節するという対策が打てるからだ。これがクボタの「マンホールIOT化」だ。本来、国がやることを民間企業でやっちゃう、これがクボタだ。
以上がNEXTで語られていた農業機械メーカー「クボタ」について。もはや農業機械メーカーという名目はどこかに行った気がする。人類への貢献という視点だとFAANGよりも根本を抑えていると、個人的には思う。水がなくなったらネット社会がどうだとか言っている場合ではなくなる。地球規模で課題解決をやっているクボタの貢献は底知れない。そう思った次第でした。