Amazonプライムビデオにておすすめ欄にあった"七つの会議”という映画。
原作は半沢直樹や下町ロケットを著した池井戸潤さんの"7つの会議”であり、2013年には短編ドラマとして放送されていたそうです。
予告映像を見てちょっと興味が湧いた程度だったので、なんの予備知識もなく観てみましたがとても楽しめた映画でした。
あらすじ
とある中堅メーカーの東京建電に務める原島万二課長(役:及川 光博)。
彼は売上ノルマを達成していないことを定例会議の場で叱責されます。
上司は絶対的なノルマ至上主義の北川誠営業部長(役:香川照之)。
営業に無理な目標を掲げさせて、未達であれば悪い意味で激を飛ばす言わば嫌な上司です。
対してもう一方の部署(営業第一課)は、35ヶ月連続で厳しいノルマを達成していました。
このこともありノルマを達成できていない原島への風当たりはさらに悪くなっていきます。
重苦しい会議の最中、気にする素振りもなく居眠りをする人物が一人…。
北川営業部長もコレには大激怒…。
…するわけではなく、当たり前のように会議は終わっていきます。
居眠りをしていたのは、八角民夫係長(役:野村 萬斎)。
連続ノルマ達成の優秀営業部に何故か存在する謎のグータラ社員です。
基準の低いマイペースを貫き、仕事は最低限しかこなさず、周りが忙しくてもお構いなし、それを邪魔するのであれば上司であろうと悪態を付くヤバい奴です。
ある日、八角のいる部署が重要案件を乗り切るためにチーム一丸となっている中、彼は有給休暇を申請。
これに我慢ならない坂戸宣彦課長(役:片岡愛之助)は、「義務も果たさず権利を主張するお前は生きてる価値はないと」切り捨ててしまいます。
このことがきっかけで戸坂はパワハラ委員会にかけられることに…。
とは言っても戸坂は課長になって以来、連続ノルマ達成の超優秀社員。
会社としても切り捨てるわけにはいきません。
…と誰もが考えていましたが、戸坂の言い分は通らず、グータラ社員の八角の意見が通ってしまいパワハラ認定を受けてしまいます。
これによって戸坂は異動。
新しく営業第一課の課長に選ばれたのは原島でした。
それでも八角のクズっぷりは変わりませんでした。
新課長に就任してから、風の噂で八角は以前は優秀な社員だったという話を聞きます。
原島が経歴を調べると、確かに入社以来ずっと評定Sを取るほどの仕事ぶりだったことがわかります。
ただし係長になるまでは…。
ここからストーリーが動き始め、八角が一体何者なのか、なぜ営業第一課に居続けられるのか、超優秀社員がグータラ社員になってしまったワケ…など数々の謎が明らかになっていきます。
ストーリーの冒頭はこんな感じですが、核心まで触れておらず、不必要な伏線も書いていません。
この先は何の予備知識もなく観てみたほうが楽しめると思ったからです。
半沢直樹の作者が原作なので多分有名な映画なのかも知れませんが、そんなバイアス抜きにして面白い映画でした。
ノルマ主義の闇も見れて色々楽しめるので、よければ観てみてください!