妻夫木聡が演じる"田原秀樹(たはらひでき)”の回想から始まるこの映画。
何かに怯え、憔悴と焦りにまみれた秀樹に誰かが指示を出しています。
電話の先の人物が「ここから先は私の仕事です。」と言い映画がスタートします。
映画"来る”は、秀樹がなぜこの追い詰められたような状況になって行くのかを解き明かされながら進んでいきます。
ホラー映画は苦手であまり観たことなかったのですが、友人に勧められるがままに観たこの映画は、苦手ば分野であってもとても楽しめるものでした。
今回も映画冒頭のシーンだけ紹介していきます。
時は戻り、新婚ホヤホヤの田原香奈と田原秀樹の二人が、法事のために秀樹の実家に訪れる場面へ。
夕食の席にて、親の注意を聞かずはしゃぐ子どもたち。
と脅かす親戚のおじさん。
どうやら"ぼぎわん”とは、悪い子を山へ連れ去る妖怪のようなものだそうです。
昔は私も脅されたと、秀樹の家計にはそんな言い伝えがあるそうな。
宴会をひとりふらっと抜け出した秀樹のおばあさん。
秀樹がおばあさんの様子をみに縁側に行くと、「呼ばれてん…。」と誰もいない庭を指してつぶやいています。
とりあえず見つかって一安心と、家族と一緒に部屋で休む秀樹。
ぼーっとする秀樹はいつの間にか眠ってしまい、昔の自分が出てくる夢をみます。
夢はとても不気味で、「ヒデキ…サン」と何者かが声にもならない声で彼を呼んでいます。
その何者かによって玄関がバンっ!と叩かれるとそこで夢が終わります。
少し時が経ち二人の結婚式に。
良き夫婦であり、良き友を持ち、そして生まれる子どものために良き父になろうと努力をするシーンが写ります。
第一子"知紗(ちさ)”を授かり、順風満帆な家庭を持っていく二人。
幸せな生活を送ろうとする中、会社の同僚が病に倒れます。
しかしどうも様子が変で、喉が異常に乾き、大量の水を欲する。
体の傷は時折なにか生き物が入り込み蠢いているように痛む。
同僚は幸せな秀樹の姿に恨みすら覚えるような口ぶりで、原因は不明の病と戦うことになります。
そこから2年後…。
知紗も育ち、生まれてから毎日書いている子育てブログも順調。
そんなある日、またあの夢を見てしまいます。
今回も「ヒデキ…サン」とつぶやく何者かの声…。
そしてもう一言「チサ…」。
秀樹が飛び起きた目の前には知紗が立っていて、「来たの…」と言います。
というわけで紹介はここまで。
ここから本格的に物語が進行し、秀樹たちはさらなる闇へと引きずり込まれていきます。
何がとは言いませんが、本当に闇を見る映画でした。
これ以上言うと楽しみ半減ですので、この辺で鞘に収めておきます。
ただ、一言だけ好きな人物言わせて頂くと…霊媒師役の柴田理恵です。
以上!お粗末様でした。