この記事では、元谷拓氏が著した“誰も知らない帝王学”を参考に、知っておくと人生で役立つ考え方をまとめていきます。
帝王学とは、伝統ある家系や家柄など特別が立場にある人が、その立場に相応しい能力を養うものの総称です。
正確には帝王学という学問があるわけではありませんが、貞観政要や孫氏の兵法などの古典はもちろん、偉人の伝記や作法書など諸々を含めて帝王学とされています。
本書からも、世界の様々な歴史から得られた人格者として生きるヒントが諸所に見受けられます。
記事を通し、そんな特別な人格教育の一端を知っていただけたらと思います。
今回のテーマは“活躍し続ける人の特徴”です。
【誰も知らない帝王学より 抜粋】
どこの会社にいても、ずっと活躍し続ける人には、共通する3つの特徴があります。
1.困難な問題が起きても、精神的に強く、リカバリーが素早くできる
2.リサーチや人脈を駆使した情報収集が上手く、時流を読む力に長けている
3.常に学び続ける姿勢があり、今のレベルに満足せず、上のレベルを目指している
営業成績が常にトップだったり、分析力に優れ、いつも斬新なアイデアを提案することができたり、どんな取引先や大物相手の交渉にも、物怖じせずに、そつなくこなして契約をまとめてきたり。
それを一度きりのラッキーにせず継続できるのは、経験から得られる知識を次々と自分のものにしていく力であり、吸収力なのです。
本書では、学び続け且つ吸収力がある人が活躍し続けると述べています。
例として出された三つの特徴から、個人的な解釈を以下にそれぞれまとめていきます。
一番目に紹介された、“紹介された困難な問題が起きても、精神的に強く、リカバリーが素早くできる”という特徴。
これは、失敗を本当の失敗と考えない人と言えます。
個人的に失敗には大きく分けて二種類あると考えています。
一つは失敗から学ぶ失敗。
何かミスをしてしまったとき、次同じミスを繰り返さないように考え、工夫したものがこの“学ぶ失敗”です。
その結果またミスをするかもしれませんが、それが経験として積み重なって成功に近づく……。
そうなると失敗を恐れず行動する、むしろ失敗したことを楽しむことさえできるでしょう。
もう一つはその逆、失敗から学ばない失敗です。
失敗を悲観し、それ向き合わず放置する。
その末路は、新しいもやチャレンジを怖がり、来たるチャンスを逃す運のない人でしょう。
本当の失敗とは、考え、行動することを止めたときです。
二番目に紹介された、“リサーチや人脈を駆使した情報収集が上手く、時流を読む力に長けている”という特徴。
これは、古きに固執せず他人のために動ける人とも言えます。
世の中の流れを知るは、常にアンテナの感度を高くしていなければいけません。
古い考えに固執し、過去の成功例に捉われているのではその流れに乗ることができません。
時には統計学や心理学なども必要になるでしょう。
これから世の中は何に関心を持つのか、その関心は倫理的に正しいのか、誰に需要があり、自分はどうやって供給を作り出せるのか……。
そしてこれを知るには、一人の脳では難しいところがあります。
そこで頼ることになるのが人脈です。
その業界の人や、その関係の人と繋がり持って情報を引き出すという話ですね。
相手が情報を教えたくなるようなコミュニケーションをとる必要がありますが、それが中々難しい点でもあります。
これのコツと言うほどのものではないですが、相手から情報を引き出すというより、情報を溢れさせることが一つの方法だと個人的に考えています。
つまり、常に相手に気を遣い、相手の期待のハードルを越えるのです。
相手が何か頼み事をしてきた際に、約束した時間よりも(かなり)早く頼み事を処理したり、何か貰ったら2倍のお返しをしたりといった感じです。
そのうち、そのうちコチラから聞かずともポロッと欲しい情報が手に入るかもしれません。
そういった、気遣いとアンテナ敏感さが大切ということですね。
三番目に紹介された、“常に学び続ける姿勢があり、今のレベルに満足せず、上のレベルを目指している”という特徴。
これは言わずもがなですね。
今の自分に満足せず、新しい知識をどんどん増やしていく。
そうしていつか巡ってきたチャンスをものにする姿勢を崩さない、といった考え方と言えます。
活躍するために云々よりも、単純に知識をつけるの好きという人もいるかもしれませんね。
自ら課題を設定して新しいことを吸収しようと頑張っている人は、周りから見ていても気持ちが良いですし、応援もしたくなります。
そんな人には自然と人が寄ってきますし、人としての人格が高い人は成功を讃えるよりも失敗にめげずにチャレンジした努力を見てくれます。
そういう意味でも、常に活躍している人には学び続けるという特徴が挙げられるのでしょう。