さて、前回の記事では“前白根山”の登頂を果たしたことについて書きましたが、まだ続きがあります。
前白根山頂からは綺麗な湖のような沼が見えます。
名前を五色沼と言い、季節や時間帯によってさまざまな様相を見せることから、そう呼ばれています。
前白根山頂からみた五色沼周りです。
沼は綺麗なエメラルドブルーを見せています。
山頂からこんな感じの石場を下りながら五色沼を目指します。
すぐにたどり着くかと思ったら全然そんなことありませんでした。
苔のむした山林をさらにひたすら下っていく必要があります。
足元に気を付けて進むので体力と神経がすり減りますが、途中に水場もあるので休憩しながら進みました。
水場周りは、冷たく澄んだ水が流れていてとても綺麗な場所です。
飲み水もここで確保。
全く濁りがなく、まさに天然水って感じです。
普通に飲めますし、とても美味しかったです。
近くにホコリタケも生えていました。(初めて生で見た…。)
動物に踏まれたり木の実が落ちてきたりすると、袋の穴から胞子をまき散らすキノコです。
そうこうしている内に五色沼に到着!
噂通りとても綺麗な沼です。
山々に囲まれとても神秘的…。
平日だったこともあり、人の気配が全くなかったことが荘厳さに拍車をかけていました。
ちなみにこんな感じの場所を抜けてきました。
岸には色んな動物の足跡が残されていました。
イノシシかシカ。(副蹄っぽい跡があるからイノシシかな?)
多分ハクビシン。
この広めの足跡はアナグマかな?
ここで散策を楽しんだ後は、ここから五色山を登っていきます。
なんやかんやあって五色山も登頂。
ここまでで出会った人間は一人…。
シカや蛇など野生の動物の方が多く出会いました。
【※ここから虫注意!】
意外と山頂付近でも昆虫の姿が見られました。
出会えて嬉しかったのはクサツフキバッタ。
草津白根山や日光の山脈、越後山脈でしか見られないとされる珍しいバッタです。
羽が退化していてジャンプ力も微妙でなので、必死に逃げる姿がキュートです。
続いてヒメギス。キリギリスの仲間です。
虫や植物を食べる強い雑食性だそうです。
春から夏にかけて繁殖し、秋には死んでいくそうです。
なのでそろそろ死にます。
最後はミヤマハンミョウ。
他の昆虫などを捕食して生活しています。
人が近づくと低く飛んで逃げますが、だいたい行く手の先に飛んでいくので、近づくとまたびっくりして飛んでいきます。
山を下りる頃になるとシカも人里に下りていました。
こんな感じの群れがいくつか見られました。
なんだかすごい驚かれているけど、驚いてるのはこっちだよ…。