今回初回するのは、黒人と白人の差別を描くサスペンスホラー「ゲット・アウト」です。
「グリーンブック」や「それでも夜は明ける」など、過去にも黒人差別や奴隷をテーマとした映画は様々はありますが、この映画はまた一味違ったテイストになっています。
複雑化した差別を落とし込んだこの作品。
怖さもありながらどこかコメディチックな不思議な仕上がりとなっています。
それではまずはあらすじから……!
ある週末、アフリカ系アメリカ人の写真家クリス(黒人)は、彼女であるローズ(白人)の実家へ招待されます。
黒人である自分を受け入れてくれるかという不安もありながらも、ローズの実家では良く歓迎されました。
ローズの口振りからも両親が差別主義者ではないことが分かってきたクリス。
それと同時に、黒人の使用人が何人もいることに違和感も覚えます。
さらに、翌日行われたパーティでは参加者のほとんどが白人ということも、ローズ一家へ違和感を募らせるきっかけに。
一体この不協和音の正体は何なのか……。
1862年9月の“奴隷解放宣言”以降、世界的にも『差別は良くない」という風潮が広まってきました。
しかし、国や地域によっては現在でも差別やそれに近い行為は行われています。
逆に、黒人などのコミュニティに白人が入ることを拒絶されるケースも……。
絶対的なルールと強力な武器によって支配されてきた黒人ですが、逆に言うとそれを乗り越えてきた強靭な人種とも言えます。
そんな人種の違いをテーマとしたこの映画。
観終わった後は黒人への見方が変わるかもしれません。