どうしても許せない。。。かつて、職場にそんな人がいました。
外国から研修のために来日されたその方は、日本語もおぼつかなく、母国語のほかには英語しかコミュニケーションの方法がない状態。
英語を話すことができる私がお世話役に任命されたわけですが、文化の違い、ご本人の内省的な性格、お互いに母国ではない英語での会話、と不利な条件が重なり、いつしか険悪なムードになっていました。
しかも、彼は、私のあることないことを周囲に吹聴しており、その噂を信じ込んだ上司や同僚から、いわれのない責めを受けることに。
当時は、本当に相手を許せませんでした。
怒りが常に心を支配して、ことあるごとにその方の愚痴を友人にこぼしていました。
そんな時、いつもお世話になっていた方から、相手への最高の復讐方法というものを教わりました。
「相手に、自分が幸せで元気に過ごしていることを見せてあげること。これ、最高の仕返しだよ。汚い言葉で罵ったり、相手を陥れなくても、自然と幸せそうにしているとね、相手が敵意を失うのよ。勝手に離れていくから、面白いよ。」
嫌がらせ攻撃に嫌そうな対応で応対すると、かえって相手の思うつぼ、ということのようです。
メンタルもやられて苦しかった当時の私は、藁をもつかむ思いで、この復讐を実行しました。
効果は、てきめんでした。
相手より、周囲の反応が変わりました。吹聴されていた根も葉もないうわさを信じ込んでいた人々が、私の姿を見て真実を悟り始め、味方が増えていったことが一番の変化でした。
呪うと祝う
なるほど、漢字は正しく意味をあらわしています。
口で罵ると「呪い」、だけど良い態度を示すと、偏が「しめす偏」に変わって、「祝」となります。
妙に納得し、これ以降も苦手な人がいる場合は、その人のことを愚痴るのではなく、挨拶など社会人として最低限の礼儀を態度を示すようにしています。余裕のある時は、営業スマイルも添えて(笑)。
不思議ですね、そういう方々が勝手に、しかも自然な形で離れていってくれます。そうすると、許す・許さないというより、相手のことが気にならならなくなります。