プライバシー保護とプライベートデータのロック解除
Ocean Protocolチームは、データ所有者と消費者が安全にデータを交換し、収益化できるようにすることでオープンデータエコノミーを促進することを目指しています。
私たちは膨大な時間をかけてコーディングを行い、何千人ものグローバルコミュニティを構築し、私たちのビジョンを信じる組織とのパートナーシップを確立してきました。そして今、Oceanの出航から約3年が経ち、次への大きなステージに到達したのです:
v2 Ocean Compute-to-Dataがローンチしました!
OceanのPOA MainnetであるPacific Networkのリリースから10ヶ月が経ちました。私たちの開発者は、このマイルストーンを実現するための最善の方法を研究し、戦略を練りながら、OceanのサービスパートナーとのPoCを完了させるなど1年以上を費やしてきました。徹底した厳格なテストを経て、V2 Compute-to-Dataを発表できることを誇りに思います。
OceanのCompute-to-Dataは、データをデータプロバイダとオンプレミスに置くことでプライバシーを保護しながらデータを交換する手段を提供し、データ消費者はAIモデルを訓練するためにデータ上でコンピュートジョブを実行することができます。
ユーザーは、この技術を利用して様々なメリットを得ることができます。
開発者は、Oceanのソフトウェアコンポーネントを使用して、Oceanの分散型データ共有ネットワークに接続した状態で独自のデータマーケットプレイスを迅速にローンチすることができます。
データ所有者は、保有データのコントロール権を維持しながらプライベートデータをマーケットプレイスで販売することができます。
プライバシー:プライバシーを維持したまま、プライベートデータを販売することができます。AIアルゴリズムだけが直接データを見るので、プライベートなままとなるのです。
コントロール:データ資産は外に出ることがないため、データの所有者がデータのコントロール権と安全性を維持することができます。
データの消費者は、プライベートデータを直接見ることによる責任やリスクを負うことなくプライベートデータにアクセスすることができます。
AIユーザーやデータ科学者は、これまで利用できなかった貴重なプライベートデータにアクセスすることができ、研究やビジネスの成果を向上させるためのより正確なAIモデルの構築につなげることができます。
データ提供者は、データ上で実行するAIアルゴリズムを承認し、Compute-to-Dataは、データのプライバシーを守りながらAIモデルを訓練するためにリモートでの計算とデータ上での実行をオーケストレーションします。ブロックチェーンベースのスマートコントラクトにより、全てのデータプロバイダー/AI実践者がアルゴリズムの適切な実行を確認できるようになります。
Compute-to-Dataは、私たちのメインネットリリースであるPacific Network上に構築されており、オープンデータエコノミーに力を与えるために、より有用な新しい技術コンポーネントを提供していきます。
Ocean Compute-to-Dataで:
コンピュートプロバイダー 別名データプロバイダーは、支払いを簡易化するためにOCEANトークンを使用して、データ上のコンピュートを販売することができます。
データ消費者はプライベートデータでアルゴリズムを訓練することができるようになります。
また、プロセスを最適化するための2つの新サービスも用意しています:
Operator Serviceは、ワークフローや実行依頼を管理できます。
Operator Engineは、コンピュート インフラストラクチャをオーケストレーションします。
これらのコンポーネントの詳細はCompute-to-Dataガイドを参照してください。
v3/v5の詳細が明らかになり次第、随時更新していきます。これに加えて、私たちはエコシステムを拡大し、Oceanの言葉と技術を広めるための作業を続けていきます。開発者をOceanにオンボードし、すでに構築したものを維持するために時間をかけています。
このリリースは、2020年のプロダクト目標を反映して今年初めに更新されたOcean Protocolロードマップの中の大きなマイルストーンの一つです。私たちは、コミュニティの皆様にCompute-to-Dataを試していただき、多くのフィードバックを受けれることを期待しています。オープンソースの長所はコードが公開されていることです。
Ocean Compute-to-Dataの技術詳細はこちらをご覧ください。
Compute-to-Dataの技術の仕様についてのご質問は、Gitterでコアチームにお問い合わせください。
更に、オープンデータエコノミーのハブであるOcean Portで他のコミュニティメンバーとチャットをしてみましょう。
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