お正月、親族が集まると話題になるのは健康、介護、そして教育。
そんな場に四年ぶりに参加した私、衝撃を受ける話を聞きました。
それは、給食。
皆さん、給食は好きでしたか?
私は嫌いでした。時間内に食べれなくて居残り給食状態によくなってましたし、ケチをつけて給食センターに謝りに行かされたこともあります。
同じような子どもは今も多いようで。
そんな、給食食べ残しを防ぐために決められたルールがあります。それは、
「いただきます」の後、15分間は会話をしてはいけない。食べることに集中せよ。
というもの。集中して食べることで食べ残しを防ぐのが狙いだそう。
聞いた時の驚き。
小学生がみんなで向かいあい、無言で給食を食べている。想像し背筋がゾクっとしました。
授業の合間に一息つき、友達と楽しく食事をいただく時間。食べることの楽しさを学ぶ時間。それが給食ではないのでしょうか?
なんと恐ろしい学校が出てきたことか、と思っていたところ
「都内の公立学校では割と一般的」
という衝撃の言葉が。
でもこれは序の口。
さらに驚いたルールがあります。それは、
給食の前に歯ブラシを濡らし、それを給食トレーの横に置いたまま食事を済ませ、すぐに歯磨きを机に座ったままする。先生がご馳走さまを言うまで子供達は口をゆすがず待機。
というもの。
にわかに信じがたいのですが、急速に導入する学校が増えているそうです。
衛生面の心配、マナーの問題、すぐ磨くことによる歯への影響、そして何より歯磨きまで自分の都合で管理しようとする学校への嫌悪感。
そんなの、私の知ってる小学校じゃない。
よく、「日本の教育は工場労働者教育用」と揶揄されますが、これではもはや家畜です。
食べ残しを防ぎ効率的に栄養を補給、歯磨き忘れも完全に防ぐーー。管理する側の負担軽減だけが優先されたこのルール、飼育という言葉がぴったりではないでしょうか?
グローバル対応および考える力の強化を目指し、英語や記述式試験の導入と揺れる教育現場。一方で盲目的にルールに従うよう管理される子供たち。
目標と手法、その絶望的なまでの乖離は思想が共有されていない証左でしょう。そして思想無き教育のもとで犠牲になるのは子どもたちに他ならない。
この教育に未来はあるのか?
新年早々、日本の行く末に不安を抱いたのでした。
念のために付け加えると、これらのルールを採用しているのは都内の割と評判の良い公立校です。父兄からも疑問の声が上がっているが、決まったことだからの一点張りとのこと。
管理されつくされる子どもたち。
あなたの目にはどう映りますか?
MALIS