皆様ご存知の通り、今朝未明に北海道で大きな地震が発生し北海道電力管内全域で停電が発生しています。私が記憶する限り、日本が経験する最大規模の停電だと思います。
未来の防災という意味では、先日からご紹介している電力×ブロックチェーン、特にマイクログリッドがとても関係してくる話ではあるのですが、今日お伝えしたいのはそこではありません。
Twitterを見ていると「北海道電力に勤めている人から聞いた」といった真偽不明の情報や、ニュースを断片的につないだ結果、誤情報となってしまっているツイートが散見されます。こういう時こそ信頼できる情報源を見ることが大切。
しかし「信頼できる情報を見よ」と言われても
「エネルギー関連の信頼できる情報って何?」
って方がほとんどでは?
そんな疑問に微力ながら答えるべく、以下に災害発生時に見るべきエネルギー関連の情報源を示します。
※今回は北海道について書いていますが、他の地域でも同じです。
まず見るべきは管轄管内の一般電気事業者の情報です。
今回で言えば北海道電力公式サイトやTwitter。ちなみに北海道電力は昨年度末にTwitterアカウントを停止していたのですが、地震を受けて臨時復活しています。だいぶナイスです。
停電情報はこちら↓
次に、大規模災害の場合は管轄省庁の情報を見ましょう。
電力の管轄省庁は資源エネルギー庁がある経済産業省です。今回の震災でも最も情報がまとまっています。
あと、太陽光発電が屋根についている方、自立運転のやり方がでているのでこちらも要チェックです。
他には官邸からも情報が出てきますが、上の二つ見ておけばOKです。
原子力稼働状況について、より詳しく知りたい場合は規制サイドである環境省管轄の原子力規制委員会をチェックしましょう。
今回も泊原発の外部電源喪失についてYoutubeで臨時ブリーフィングを公開しています。
今流れている泊原発関係のニュースは、ほぼここの情報からきています。
災害時に困るのは電力だけではありません。ガソリンといった燃料関係のエネルギー確保も難しくなりますよね?実は、緊急時には住民向けに燃料を開放してくれる「住民拠点サービスステーション」と呼ばれる拠点が整備されています。
拠点の場所は経済産業省ウェブサイトにまとまっています。
その他の主要メディアでは何といってもNHKさんが一番わかりやすい。基本的には公式発表と情報は同じですが、他の緊急情報と一緒に流すので便利。
良い点は、公式発表にかなり忠実なところ
気を付けるべき点は、情報を連続して追いづらいこと。
例えば今回であれば、管内最大の火力発電である苫東厚真発電所が再起動できるかどうかが大きな焦点だったのですが、実は経済産業省では「数時間以内に再起動可能である」という発表をしたのちに、ボイラーに異常が見つかり訂正を流しています。
こういった流れは、様々なコンテンツをランダムに流す主要メディアより大元の公式メディアの方がわかりやすいですね。
というわけで、知っていることも多いかと思いますが、私が災害時にまず見る情報源をお伝えしました。実際に被災すると、地方自治体からの連絡などもあると思うので、勿論そういった情報も参考にしましょうね。
今回の震災で被災された方はこういった情報をみる余裕がもはやないかもしれませんが、、、何等か参考になれば幸いです。
MALIS
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