こんにちは。
コーンフレークを食べながら国連環境計画のWebセミナーを見てメモを取っていたらうっかりコーンフレークがSurfaceにかかったMALISです。
そんなわけで、先日からご紹介しているセミナーですが、後半のメモがあまりとれていない&セミナー主催側の設備不備?で少し中断したこともあり、だれが話しているか大混乱状態に陥りました。(言い訳)
なので、興味深かった太陽光発電関連の仮想通貨プロジェクト、SolarCoinとSunExchangeをご紹介します。
ソーラーパネルがおうちに載っている方、いますか? 家庭用太陽光発電は日本でも随分浸透しているのでたくさんいるんじゃないかなと思います。
今回ご紹介するソーラーコイン(SolarCoin)は、太陽光発電設備を持っている方が申請するだけでもらえるコイン!
なぜこんなものが生まれたのでしょうか?
環境問題解決に向けた太陽光発電の普及です。
ALISで何度も書いていますが、気候変動は人類が直面している大きな問題。CO2排出量の削減は喫緊の課題です。CO2を排出しない太陽光発電を普及させることによって、この問題を解決しようというのが大きな目的。
国連環境計画のセミナーでも、太陽光発電への新たなインセンティブ付与という文脈で紹介がされていました。(多分)
このプロジェクトはコンセプトが面白いんです。
「ソーラーコインのマイニングとは太陽光で発電を掘り当てること」
つまり、ソーラーコインを獲得するには、マイニングではなく太陽光で発電をする必要があるのです。
売買はBittrex、LykkeExchange、CoinExchengeで可能。総発行枚数は97.5億枚。日本でも取り扱いが始まっており、日本ソーラーコイン協会が申請代行機関になっています。
今年1月にサウジアラビアの電力会社で採用が決定し、一時的に高騰しました。
サウジアラビアでは、獲得したコインを電力会社への電気代支払いに使えるようにするとのこと。
ソーラーコインでは1MWh=1コインと定めており、発電したら発電しただけもらえる仕組みになっています。日本の一般的な家庭だと、約4-6kWのソーラーパネルを載せていることが多いです。
〇kW×8760時間×設備利用率(15%前後)
の公式で、年間もらえるコインの数を求めることができます。
日本だと、日本ソーラーコイン協会に申請することで受取が可能になります。
とはいえ、嘘つかれてもダメなので必要書類は以下の通り。
1.日本ソーラーコイン協会利用会員入会申込書
2.経済産業省発行の設備認定書
3.電力会社との電力受給契約書
4.電力会社発行の売電明細書(直近月分)
5.発電所の付近見取り図
6.パネルレイアウト図
7.発電所所有会社の表者の免許証又はパスポート
結構な個人情報を渡すことになるのでご利用は各自のご判断でどうぞ。
もう一つご紹介したいのがSunExchange。
目的はSolarCoin同様、太陽光発電の普及です。
SunExchangeとは、世界中に建設予定のソーラーパネルへの少額投資を可能にするプロジェクト。
この動画が分かりやすいです。
わかりにくい?
例えば、アフリカの超日光が降り注ぐ地域にソーラーパネルを設置したいとします。しかし、設置事業者は初期費用を調達しないといけない。この費用を、世界中の人々が少額投資として支援、その報酬として発電で儲けた利益を分配するという仕組み。
ソーラーのシェアリングエコノミーですね。
すでに複数プロジェクトが稼働しています。この仕組みは、日本では市民電力などが近く、珍しいものではありません。このプロジェクトではビットコインでの支払いを可能にすることで世界中から投資可能にしています。
SunExchangeは、VCからの資金調達に加えICOでの調達も行いました。
調達した資金は、事故や災害発生時のバッファ用基金に充てられるとのこと。
どちらのサービスも太陽光発電の普及を対象にしていますが、ビジネスモデルが大きく異なります。
SolarCoinは設置者に直接コインを付与するポイント型。マイレージに近い仕組みに見えます。
SunExchangeは初期投資への参加によるベネフィットシェアリング型。少額で参加可能な投資商品に近いですよね。個人的には、このサービスの方が金の流れが分かりやすく好きです。
というわけで、太陽光発電にフォーカスを当ててみました!
環境配慮型のトークンとしては、これ以外にも水資源保全を目的としたものなど色々と出てきています。トークンで環境問題そのものは解決しません。しかし、解決へのエンジンとなることはできるでしょう。
環境問題の光となるのか、今後も期待ですね。
MALIS
◆記事一覧はこちら↓
◆ツイッターはこちら↓