お久しぶりです。
日本に帰ってきました。
初ビューティー、初有料記事です。
※年末感謝祭として12/25まで無料開放中!
<目次>
1. 若さと華
2. 元ビューティーのプロ
3. 堕ちていく女性たち
4. 歪んだ鏡
5. 感性磨き
6. 美しい人
7. 花は醜く散る
8. 大切なもの
2まで無料です。
お楽しみください。
「最近思うんです」
彼女は話す。
場所はニューヨークの某ホテルラウンジ。
ゴシップガールで主人公のセリーナが住んでいたホテルだ。久しぶりに会うのでゆっくりお茶しましょう。指定されたのがこのラウンジだった。
「一年で、同級生の間に随分差がついたなって思うんです」
彼女はまだ大学生。
とはいえ高校卒業後に渡米し受験、さらに他大学への編入もはさんだため日本の同級生とは卒業が2年少し遅れている。
周りは既に社会人2年目、
焦ることもあるようだ。
「学生の私がいう話じゃないんですけどね」
でも、なんとなく過ごした者と、何かを成し遂げたくて日々を過ごした者と、語る言葉が決定的に違うなって。
伝統芸能に身を置く方が言ってたんです。若いうちは若さが華。だけど歳を重ねると積み重ねた研鑽がその人の存在感になっていくって。これ、伝統芸能の世界だけじゃなかったんだって、周りを見ていてはっきり感じました。
私は美しい人になりたいなって、
若さだけじゃない人にって、
最近思うんです。
「そうだね」
頷きながらチーズクッキーを食べる。
遠い記憶が蘇る。
それは大学生時代、昔々の話。
人生最初の、そして恐らく最後の、
美容業界に深く関わった時期があった。
化粧品、エステ、その他諸々を提供する全国規模の企業。私自身はその販売員。ついでにメイクアップショーやパンフレットのモデルにも駆り出されていた。
そうそう。
実は大学の卒論も別の大手化粧品会社との共同研究だった。こんな研究している大学生は日本国内でも割と珍しかったのでは。
ちょっとだけ盛ってしまえば、私は「元ビューティのプロ」だって言ってもいいんじゃないかな?
だから元プロとして語ろうと思う。
ここでしか話せない「美の裏側」を。