
“現場の先生と話す時間” というのは、自分の中でとても重要なものです。1人でも多くの先生に、これが大事だと思っていて、これをやっていきたいんです、という想いを伝える、そして一人でも多く、「公立学校に対話の文化をつくる」仲間を増やしていく。学校の種類は関係なく、小学校でも高校でも、1人でも多く、安心して本音をこぼせる時間を生み出せる仲間を作ること、これを草の根的にやっていこうと思っています。
私の想いを伝えるだけでなくて、現場の先生の声も耳をダンボにして聴きたいから、集まった仲間で、対話の場も開きたい。たくさんの先生と、お互いの違いに触れて、もやもやを感じて、ひっくり返って笑って、“先生”という鎧を脱いで言葉を出す時間を作っていきたい。
先生方に対して研修をさせてもらう時に大事にしてるのは、私自身が鎧を外して素っ裸で居ることかもしれない、と思っています。そう言うと、意識してやってる感出ますが、白状すると私は良くも悪くも、鎧を着ようとしても着られない性分でした。笑
それは生徒の前でも一緒で、その場に適切な言葉とか、その場をやり過ごせるスマートさとか、何年生きてもどういうわけかそういうのを持ち合わせられないので、いつもジタバタしています。鎧を着ようとしても着られないのは、正直不便で自分にくたびれることもしばしばですが、そんな私だからこそできることがあると信じて頑張ります。
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冗談も休み休み言え!って慣用句がありますが、“先生” という鎧をつけると、正しさが求められて、自分の言葉は二の次に、瞬時に正しくて真面目な言葉を選んでしまいがちです。思えばいつも、正しそうなことしか言わなくなってはいないか…
いやいや、何事もバランスが大事で、そりゃあ冗談も休み休み言うくらいが良いのかもしれないけど、それ以上に、真面目こそ休み休み言わないと、息苦しくてどうしようもないのではないでしょうか。
尊敬する大学の研究室の教授は、いつもどこか静かにふざけた感じで、「冗談じゃないよ!っていう人生がいい」ってよくいたずらっぽく笑って静かににんまりしていましたが、私もその感じが大好きです。
ちなみに、真面目も休み休み言え、というのは、現代につながる日本の臨床心理学の礎を築いた河合隼雄先生の言葉です。
おやすみなすび











