
5月12日(木)
ご覧いただきありがとうございます(^O^)
高校数学教師(宮城県)を退職し、全国のデモクラティックスクール、北欧デンマークの教育を学んだ後、仙台から教育革命をしている伊藤真結です。
個別の授業対応なども行っている公式ホームページはこちら≪ Mayu Academia ≫
2020年4月からAKIU SCHOLĒ(アキウスコレー)という
新しい学校🏫を仙台市秋保町に創っています。全日制の学校に行っていても、通信制高校に行っていても、不登校でも。
全ての中高生が、自分の選択で自分の人生を切り拓く力を育みます。
伊藤真結の応援はこちらから≪🎪 MAYU’s SCHOLĒ 🎪≫【社会起業家育成プログラムTOHOKU SOCIAL INNOVATION Acceleratorプログラム2019】
「共感賞受賞」最終プレゼン動画:https://www.youtube.com/watch?v=ieW27hLim5c
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今日は曇ってるのか晴れてるのか、
はっきりしないお天気でした。
でも明後日はAKIU SCHOLĒの開校日なので^^
せっせとその準備をしたり
公認心理師の勉強をしたり
そんな1日でした。
とりあえず、昨日の高校の授業がいったん終わり、
少しほっとしている1日でした。
ということで、
学びのアウトプットです。
▽
「適正処遇交互作用」と呼ばれるものがあります。
リー・ジョセフ・クロンバック(Cronbach,1957)という人が提唱したもので、
単語の頭文字をとり、ATI(Aptitude Treatment Interaction)とも呼ばれます。
「学習活動の成果は、学習者の持っている特性・適性と、教授方法の相互作用の結果」
であるというものです。
クロンバックの指導により、スノーら(Snow et al.,1965)が次のような実験を行いました。
初等物理学を受講している527名の大学生を対象に、
適性検査(対人積極性、責任性など)を実施。
二つのグループに分け、一方は映像授業、
もう一方は通常授業を計14回にわたり行いました。
毎回小テストを行い、合計点を成績としたところ下記のような結果が得られました。
・平均点は映像と通常授業の差がなかった。
・特性により整理しなおすと、対人積極性が高い学生群は教師による授業で高得点となり、低い学生は映像による授業で高得点となっていた。
・対人積極性が平均的な学生は教授法の違いはほとんど影響がなかった。
つまり、適性処遇交互作用がはっきり見られました。
できる子とできない子の違いをどのように考えるのか、
このブログでもよく書いている、「地頭」の話のように、
本質的な能力の違いであると考えれば、
こと大学入試を目指すような「学習」において、
どうしても難しい生徒が出ても仕方がないという考えに行き着きます。
そういった面もあるという前提で、
一方で生徒の「学習行為」を支える様々な要素に目を向けてみると、
本質的な能力の違い以外にも、
できる子とできない子の違いを説明するものは沢山あります。
例えば学習方法であり、
例えば学習速度であり、
学習形態です。
経験から学ぶことが得意な子もいれば、
理屈を先に教えてもらって試してみる方が好きな子もいて、
ゆっくりと学ぶのが合っている子もいれば、
どんどん進むのが好きな子もいます。
学びには個々人の速度があって、
学校で学ぶのが合っている子もいれば、
一人で学ぶのが合っている子もいる。
学校では集団学習を組織するためにどうしても、
ある学習に対して一つの方法や速度、形態を取らざるを得ません。
つまり、生徒たちの能力以外の側面から、
落ちこぼれが出ても仕方がない仕組みが出来上がってしまいます。
できる限り生徒個人の学習傾向を把握し、
その子その子に適した学習を組織することで
全ての子どもに学習効果を得ようとする考え方を
完全学習理論と言いますが、
適正処遇交互作用の様々な研究は、
35人いるクラスで35人それぞれに適した学習を組織することは現実的には不可能だ
ということをどう乗り越えるのか、
に寄与するものだとも言えます。
▽
ということで、
明日に続きます・・・。
今日も、読んで下さって、ありがとうございました。(*^^*)











