デンマークでは、
学校でも、会社でも、
子どもも、大人も、
快適さを大切にしている。
快適さを大切にするには、
自分のことをよく知っていないといけない。
自分がどういう時快適さを感じるのかを、
知らないといけない。
快適さを大切にするということは、
自分と仲良くすることだと思う。
自分の機嫌を、
自分でとれることが大切なんだと思う。
子どもの頃から、自分の快適さって?
と、考えさせることとは違う。
人はきっと本能的に、快適さを求めるものだから、
子どもの頃から、その本能を、
“許されている”という環境が大切なのだと感じる。
だから、
子どもの頃からそれを許されているデンマークでは、
大人になってから、
わざわざそんなこと、口に出して言わなくても、
当然のことになっている。
『ヒュッゲは好きだけど、
ヒュッゲのために動くのは嫌』
という言葉が印象的で、
また、
デンマークだけでなく北欧の人々は、
例えば、
『自分の時間を大切にしていますか?』
みたいな質問に対して
『何言ってんの?』
のような反応をする人も居るそう。
私は、
人間にそもそも搭載された“人間らしさ”を、
引き出せる環境が教育だとも思っている。
読み書き算数を教えることが教育ではない。
共感力だとか
好奇心だとか
そういうものを大切にされた環境≒教育の中で、
人は人になっていくのだと思う。
そこを間違えると、
人として生まれたけれど、
人にならない可能性だってある。
共感力もなく、好奇心も失い、
自分を大切にする感覚が分からない。
人間型ロボットになってしまう。
まずは、
人として生きるということ
これが大切にされることが大切なのだと感じる。
そしてこれは、
どこの国に生まれようと、
大切な教育だと思っている。
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2019.9.16.
デンマークのコペンハーゲン大学で教鞭をとられていたこともある方との
ミーティング。
常識を疑う、というか、
常識なんていうのは一歩外に出ればいとも簡単に無くなってしまうこと。
それを、知っているということは、
すごく大切だと思う。
一歩外に出るというのは、
場所もそうだけど、
自分ではない誰かの心には、
自分の常識とは違うものがあるということ。
自分とは違う快適さがあるということ。