平成30年3月1日㈭
時は得難く失い易し
どうも、担任です。みんなが、教室に来なくなってから、毎週8時間あった数学の授業もすっぽり無くなって、
時間がたっぷりあるから、最後の学級通信に、何を書こうかと、考える日々だったのだけど、結局、やっぱり、
みんなの顔見てからでないと、書けずで、今2/28(水)の夜9:00です。
みんながこれを読むのは多分、3-1、最後のホームルームだから、担任は、もう、
それはもう目も当てられないくらい、
泣いているかもしれないです。泣いてしまっては、伝えたいことも、うまく伝えられないかもしれないので、
この学級通信に、少し想いを込めようと思います。
最後のホームルームは、多分、みんなの保護者の方も、後ろの方に立っていらっしゃると思います。
卒業式の、この日に、改めて、考えてみて欲しいことのひとつは、やっぱり、
“みんながここまで成長してこれたのは・・・”
ってことです。学級通信では、けっこう書いてる話なのだけれど、改めてね、みんながこうして、
「歩くこと」を「普通のこと」として、今居られるのは、みんなが、まだ赤ん坊の頃に、歩こうとして、
でも転んで、それでも、何回失敗しても、歩くことに挑戦してきたから、今、こうして歩けるんです。
これは、みんなの、努力と成長の証です。
でもね、もし、そこで、転んだりするのは危ないし、なんて言って、失敗から、遠ざけられてしまっていたら、
みんなは、もしかしたら、歩けなくなっていたかもしれないです。
だから、保護者の方が、死に至らない失敗を、安全にできるように、見守っていてくれたことは、みんなにとって、
すごく、すごく、有り難いことだと、改めて、思います。
保護者の方の、“支え”というものだと、思います。
だから、みんなの、挑戦と、失敗で、みんなはここまで成長してきたのはもちろん、あなたたちの力だけれど、
そこには、必ず、見守っていてくれている大きな支えがあるということを、これまでも、これからも、
忘れちゃいけないことなんだろうな、と思います。
卒業式の、この日に、改めて考えてみて欲しいことです。ありがとうを、伝えて欲しいです。みんななりに、伝えて欲しいです。
そして、このことに関連して、失敗から遠ざかろうとすると、
やろうと、挑戦したことはもちろん、できないです。
どんなことも、成功の連続なんてことは、ないです。必ず、失敗が、あるんです。
だから、赤ん坊にも、挑戦し続けられる力が、
人間にはあるんだと思います。初期搭載です。
でも、残念ながら、大きくなるにつれて、失敗して怒られたり、バカにされたり、そんな場面を目にしたり、
そんな経験から、失敗して恥をかくぐらいなら、このままでいいやと、自分に出来そうなことしか、選ばなくなる人もいます。
そうすると、人は、失敗から遠ざかると、人は、成長できなくなります。
だから、大人になればなる程、赤ん坊のように勇敢に挑戦する人は、少なくなります。
これはとても、もったいなくて、残念なことです。
だって、挑戦は、人間の、初期搭載で、年齢制限のない力です。
小さい頃、たくさん成長できるのは、その分、たくさん失敗してるからです。
いくつになっても、新しいことや、やりたいこと、好きなことに勇敢に挑戦し続けて、失敗しても、乗り越えようとする人は、
赤ん坊のように、成長できると思います。
失敗して恥かくくらいなら、やらない。では、自分にできないことが、増えます。
自分にできないと、「してもらう」しかないです。
「してもらう」と、どんなことも、できなくなります。
夢だって、叶えてもらうと、叶えられなくなるかもしれないです。
だから、卒業して、みんなこれから別々の道で、生きていくことになるのだけれど、
“やりたい”と思ったことは、やるといいです。自分で。
どうすればいいのか、分からなければ、調べればいいです。自分で。
前にも書いたけど、「今夜グラタン食べたい」も、夢です。叶えればいいです。
小さいから夢じゃないとかないです。
“やりたい”と思ったことは、どんどん挑戦してみてほしいです。
それを、「ムリムリ」とか、「よーやるわ」とかって、
バカにする人の言うことは、ムシです。
自分の意志を、大切にしてください。
「ムリムリ」って、言ってくる人が多くて、心が折れそうな時は、人に頼っていいです。
そういう人が近くに居なければ、、、、私だったら、アインシュタインとか、ココシャネルとか、
昔の人たちの言葉に助けられたりします。
でも、せっかくできたみんなとの縁です。
3-1の誰かとか、高校の誰かとか、誰でも良いです。私でも良いです。
困ったときは、声かけてください。
縁ってそういうものです。
だから大事です。
これまでの、人とのつながりも、これからのつながりも、大切に、して下さいね。
・・・・・・・・・
みんなそれぞれ、元気なら、宝くじ当たらなくても、それで。
1年間、正直しんどかった人も、楽しかった人も、ここでまずはリセットです。
新生活です。
担任は遠くからいつでも応援しています。
1年間、本当にありがとうございました。
こんな感じで、担任をもった4年間、
毎週ちっっっさい字で、句読点ばかりで綴り続けた学級通信が、
実は、今これからやろうとしていることに、
繋がっていると改めて感じました。
見失いそうになる自分の原体験、
大切にしたいこと、けっこう、ここに詰まってたなって感じました。
私はやっぱり、なんと言っても、“この仕事”が大好きなんです。
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2020.3.1.
2年前、初めて卒業生を送り出した時のこと。