
9月14日(水)と15日(木)
ご覧いただきありがとうございます(^O^)高校数学教師(宮城県)を退職し、全国のデモクラティックスクール、
北欧デンマークの教育を学んだ後、仙台から教育革命をしている伊藤真結です。
個別の授業対応なども行っている公式ホームページはこちら≪ 伊藤真結OfficialWebsite ≫
2020年4月からAKIU SCHOLĒ(アキウスコレー)という新しい学校🏫を仙台市秋保町に創っています。
全日制の学校に行っていても、通信制高校に行っていても、不登校でも。
全ての中高生が、自分の選択で自分の人生を切り拓く力を育みます。伊藤真結の応援はこちらから≪🎪 MAYU’s SCHOLĒ 🎪≫
【社会起業家育成プログラムTOHOKU SOCIAL INNOVATION Acceleratorプログラム2019】
「共感賞受賞」最終プレゼン動画:https://www.youtube.com/watch?v=ieW27hLim5c
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今日は朝から晴天☀️
でお布団を干したい1日でしたが…
朝からとある中学校へ、起業体験ワークショップに!
中学一年生と共に、
会社を作り事業計画を立て、銀行からお金を借りて販売し借りたお金を返済するまで…!というプログラムです。
朝から、寝坊して大遅刻する夢から目覚めて、
その通り若干寝坊してて大急ぎでバタバタとした1日でした。
そんな今日は、心理学のお話。
▽
クルト・レヴィンという心理学者が居ます。
社会心理学の父、とも呼ばれ、
「場の理論」の考案や、リーダーシップも含めた集団力学で有名な方です。
特に、公認心理師の勉強の中では、
「場の理論」は頻出で、
ゲシュタルト心理学派ということからも、
本当によくお目にかかった言葉でした。
しかし、
言葉だけでなくその中身です。
「場の理論」とは、
人がとる行動とは、人間の特性と環境が、相互に作用して生じるものであり、B=f(P・E)という式で説明できる、
とした理論です。
B=Behavior (行動)
f=Function (関数)
P=Personality (人間性、人格、個性、価値観、性格など)
E=Environment (周囲の状況、集団の規制、人間関係、風土など)
レヴィンは、人の行動はその人を取り巻く環境、
すなわち「場」の力によって影響を受けると言いました。
レヴィンは、集団におけるリーダーシップの影響を図るべく、次のような実験を行い、
集団におけるリーダーシップのあり方が、いじめと強く関連していることを示しました。
▽
その実験が、以下のようなものです。
10歳の少年を5名ずつ、3つのグループに分けます。そして、それぞれのグループに大人のリーダーをつけて工作などの作業に当たってもらいます。
一つめのグループには、「専制型リーダー」をつけました。
専制型リーダーは、全ての作業工程を一つずつ指示するだけで、作業の全体像は教えません。
さらに特定の子どもに対してひいきを行い、動作の鈍い子には罰を与えます。
二つめのグループには、「民主型リーダー」をつけました。
作業の全体像をメンバーに教え、どう作業を進めるのか、誰が何を担当するかは話し合いで決めます。
また、リーダーも作業に加わります。
三つめのグループには、「放任型リーダー」をつけました。
全てを子どもに丸投げし、相談されるまでは全く手を貸そうとしません。
結果、専制型リーダーが率いるグループには、ある異変が起こりました。
メンバーの不満が募り、そのイライラが最も気の弱い子に向けられ、いじめが始まったのです。
その子をメンバーから外しても、また別のターゲットがいじめの対象になるだけで、いじめはなくなりません。
一方、民主的リーダーのもとで作業をしたメンバー内の満足度は高く、
またいじめも起こりませんでした。
放任型リーダーの集団もまた、生産性が他の2グループよりも低いという問題はあったものの、
いじめは起こりませんでした。
これ、恐ろしいのが、
集団の中でフラストレーションが高まったとしても、
当のリーダーには不満がぶつけられず、弱い子にそのイライラが向かうという点です。
この実験において、リーダーはいじめの現況でありながらも、
いじめが起こっている空間では無傷で済むという不思議な構造になってしまいます。
おそらく今これを読んで下さっている方々が、
学校のクラスの先生と子どもたちの姿を想像したのではないかと思います。
心理学の実験では、
アルバート坊やの実験等、
倫理的にどうなのかというものもたくさんあります。
でもだからこそ、
こういった実験結果は、
学校だけでなく、「集団」の全てのリーダーが知っておくべき事なんだろうな…
と感じます。
▽
ということで、
もう少し書きたいので、
明日に続きます。
今日も読んで下さって
ありがとうございました_(._.)_✨
9月15日(木)
今日は最高のお天気の仙台でした^^
カラッとして、気温も暑くなく寒くなくで、
このくらいの気候が良いなあと感じます。^^🍠
秋です🌰
午前中は、ここ数日やらねばやらねばと思っていた
宮城県Summit へ向けてあれやこれやと雑務をし、
ダイソー、コンビニ、郵便局を行ったり来たりしました。
でも天気が良いから行ったり来たりも全然苦じゃなかった^^
さてそんな今日は、
昨日の続き・・・。
昨日は、レヴィンさんのお話を書きました。
リーダーシップの在り方次第で、組織にいじめっこが生じる…という話。
今日はその続き、
さかなクンが言っていたお話です。
▽
2006年の朝日新聞の記事です。
「いじめられている君へ」というタイトルで語られたこの記事は、
2006年以降も、8月30日、夏休みが終わる日に、再度取り上げられることがあります。
以下、さかなクンが書かれた内容です。
中1のとき、吹奏楽部で一緒だった友人に、だれも口をきかなくなったときがありました。いばっていた先輩(せんぱい)が3年になったとたん、無視されたこともありました。突然のことで、わけはわかりませんでした。
でも、さかなの世界と似ていました。たとえばメジナは海の中で仲良く群れて泳いでいます。せまい水槽(すいそう)に一緒に入れたら、1匹を仲間はずれにして攻撃(こうげき)し始めたのです。けがしてかわいそうで、そのさかなを別の水槽に入れました。すると残ったメジナは別の1匹をいじめ始めました。
助け出しても、また次のいじめられっ子が出てきます。
いじめっ子を水槽から出しても新たないじめっ子があらわれます。
広い海の中ならこんなことはないのに、小さな世界に閉じこめると、なぜかいじめが始まるのです。同じ場所にすみ、同じエサを食べる、同じ種類同士です。
中学時代のいじめも、小さな部活動でおきました。ぼくは、いじめる子たちに「なんで?」ときけませんでした。
でも仲間はずれにされた子と、よくさかなつりに行きました。
学校から離れて、海岸で一緒に糸をたれているだけで、その子はほっとした表情になっていました。
話をきいてあげたり、励ましたりできなかったけれど、だれかが隣にいるだけで安心できたのかもしれません。
ぼくは変わりものですが、大自然のなか、さかなに夢中になっていたらいやなことも忘れます。大切な友だちができる時期、小さなカゴの中でだれかをいじめたり、悩んでいたりしても楽しい思い出は残りません。外には楽しいことがたくさんあるのにもったいないですよ。広い空の下、広い海へ出てみましょう。
(朝日新聞2006年12月2日掲載)
▽
日本は島国で、
世界から見ればすごく小さな島で、
さらに他国と陸続きでないから、
「広い世界」を感じにくいです。
そして農耕民族だから、
広い田畑を「みんなで」耕さないといけないし、
「みんなで」分け合わないといけない、
誰かがわがまま言って、
「俺はやらない」
なんて言った人を許してしまったら、
みんな楽をしたいから、
一部の人だけが、労働することになってしまう。
だから昔から、「和」が大事だし、
「和」を乱さないことを、みんなが大事にしてきた。
それゆえに、「和」を乱す人は「仲間外れ」にされてしまう、
それが「日本」で、「日本人」なんだとおもいます。
「和」には、良い面も悪い面も内包されているから、
そのどちらにも目を向けて、
思考停止にならずに次の一歩を探せること、
その力を育めたらな、と感じます。
そしてもう一つ、
さかなクンが言っていた、仲間外れにされた子とのエピソード。
学校から離れて、海岸で一緒に糸をたれているだけで、その子はほっとした表情になっていました。
話をきいてあげたり、励ましたりできなかったけれど、だれかが隣にいるだけで安心できたのかもしれません。
こういう時間を、日本人は甘く見積もってはいけなくて、
辛い経験を乗り越えるために必要なのは、
必ずしも解決策を上手に提案するスペシャリストや、
カウンセラーだけでなく、
誰かが隣にいるだけで安心、
この経験なのかもしれないと思っています。
▽
ということで、さかなクンを調べていたら…
そんなさかなクンの映画が上映されるようです

すぎょい!🐡🐠🐟️✨
明日も晴れそう。
秋晴れは最高です🍂🍂
スーパーにはもう、
「いちじく」が売っていました・・・・✨✨✨✨
今日も読んで下さって
ありがとうございました。_(._.)_✨
<参考>
子どものいじめの構造はこうなってる! 実は、大人の影響が大きい場合も










