12月6日(日)
思い内にあれば色外に現る
SCHOLĒ通信36号 R2.12.6.Sun.
前回、自分の出す答えは「知っている知識」の範囲を越えないから、
「やりたいことが見つからない」なら、
やったことないことをやってみる、
知らないことを知る、とにかくこれに限るって話をしました。
知識は、とても大切です。
今日はもう一つ、知識が大切な理由を書こうと思います。
心理学の研究で、人は自分の能力を正確に評価するのがヘタだということがわかっています。
これを「ダニング=クルーガー効果」と呼びますが、
私たちはしばしば、自分の能力を過大評価してしまうのだそうです。
これは、何も特定の人がそういう傾向であるということではなくて、
みんな、そうなんです。
それは、みんな、必ず知らないことがあるからです。
「井の中の蛙大海を知らず」という言葉もありますが、
外の世界があることを知らなければ、
自分のことを正しく認識することは難しいです。
でも、外の世界があることを知り、
知らない世界が限りなく拡がっていることを知れば、
自分はまだまだだということが分かり、
自分の可能性も、無限に拓けます。
知れば知る程、知らないことが増えます。だからこそ、自分の成長を止めずに、
成長し続けられるんです。
知識は、こんな風に自分を成長させるための武器にもなります。
だから、知ることで、知らないことが増えることは、
「成長中」のサインです。