xR界隈でのむろまちの活動は、3Dモデリングスキルを身に付ける他、xR技術に関する情報を集めるべくxR Tech Nagoyaを主催する等。Twitterでの作業報告の集積と、合間の仲間達とのやり取りをここにまとめます。同じ境遇の方やこれからモデリング、xRに取り組む方へのモチベーションに繋がればと思います。
(まとめ①、まとめ②)
Vケット用モデリング開始
まとめ②のラストでお話した通り、ALISのプロモーションを行うブースをVR上へ出展しようとしていました。今現在執筆している日が6/22なのでALIS Marketという良い題材がありましたが、当時はとにかく目玉になるようなマネキン系オブジェクト、つまりマスコットキャラクターが必要と考え、構想を練り始めました。
ALISには個性的なキャラを持った人が色々いますが、代表すべきはアリスマンさんだと思います。彼のイラストは複数の絵師さんに書かれており多数存在します。中でも、僕はMEKAMEKAさんが描いたALISTORYに出てくる筋肉質なヒーロー系アリスマンが好きでしたので、それを作る事にしました。下半身が書かれた物は観たことがありませんでしたので、MEKAMEKAさんに目的を伝えた上で資料を作って頂くようにお願いしました。(一生のお願い)
また、筋肉質な身体つきは仮面ライダーが一番近いと考え、モデル用にフィギュアをなるべく、なるべく安く購入してみました。
フィギュア自体、今回で初めて買ったのですが、素材を選んでいるときに色々な模型を鑑賞しました。これ、美術館に行くようなもので結構創作する際のアイデア詰め込むのに良いかも知れない。
買ったライダーを回転台座の上の置き、正面、背面、上面、横面、と高さのズレがなるべく無い様にスマホで写真撮影を行います。これは写真を三面図に見立て、下絵にするためです。
横面を下絵にモデリングを進めた様子が上の報告ツイートの画像になります。これだけでも、胸筋や腹筋のゴツゴツした感じが伝わってきてカッコいいです。
本当はもう少し楽になりそうな作業方法に気付いていましたが、このほうが丁寧に仕上げられると信じて頂点を一つ一ついじりながら正面の身体のゴツゴツを立体にさせていきます。最後に【細分化曲面モディファイアー】を使用して大体が完成‥‥
いや、お腹からベルトにかけての腰回りが極端に細ってしまってダサい。どうにかしないと。
細分化曲面モディファイアーとは、頂点の間の辺をスムージングする機能ですが、これは辺の間に頂点を追加する事でもあります。するとポリゴン数が大変になってしまったので、報告ツイートではこのように嘆いています。
画像は【ワイヤー表示】から物体として見る【ソリッド表示】の物です。お腹周りを改善しましたが、ソリッド表示してみると胸の横に謎の亀裂ができてしまい詰まりました。
xR Tech Nagoya #2準備
6/28(金)にはイベントが控えており、登壇者達との打ち合わせを毎日少しずつ進めていきました。今回目玉となるゲスト、Psychic VR Labの藤井さんは本社から名古屋まで足を運んでくれることになり感激。
Psychic VR Labが開発するSTYLYは空間創出プラットフォームで、業界では今一番と言っても言い程話題になるツールです。今回はその周りで進むプロジェクト【Award】【School】を紹介して下さります。
この記事では詳しくは割愛しますが、前記事で説明した①フォトグラメトリーの賞レース、②VR空間ミュージックビデオ『パーティクルライブ』の賞レース、③VRイラストの賞レース、④あらゆるジャンルの芸術家を講師に招き、VRで芸術を生み出すクリエイターを養成する学校の開講など、Psychic VR LabはVR業界において今激熱な会社の1つです。プロジェクトには、すでにイラストレーターや音楽家、写真家が多数参戦しています。
そんな彼らの話が聞けるとなると、楽しみで仕方がありません。
大体の四肢が完成
胴体に凝り過ぎたせいで他に割く時間が無いと悟ったので、どんどん大雑把にでも作り込んで行く事にしました。手首・足首より先は細かいので後回しにして。それっぽい感じが出来上がって来たのでワクワクしますね。
途中で息抜き
『作業ばっかりで全然VRしてねぇな!』ってふと思ったので久しぶりにゴーグルをかけました。遊んでみるのはBeat SaberというVRゲームで今一番流行っている音楽リズム系のゲームです。プレイヤーは両手にビームセイバーを持ち、前からやって来る的をリズムに合わせて切っていきます。動画もぜひご覧下さい。
あとは、前々からxR界隈の知り合い達から『必修科目だよ!』と煽られていたアニメ、ソードアートオンライン(SAO)の第1期を視聴しました。VRに興味持ってからサブカルチャーに興味持ち始めたものの、これまでアニメをあまり見てこなかったし、SAOは美少女キャラが目立った絵柄で受け付けなかったのですがしぶしぶ。
結論として、VRに興味ある人にとって最高の導入科目であったと思います。観れたものはVRが進化した世界で実際ありえそうなトラブル、仮想空間内での人との繋がり、名著『バーチャルリアリティ学』の言う人工現実感(この著書で説く『バーチャル』の定義は、『実在しない』のではなく『人工的に実在する』状態を言う)へ没入仕切る様はまさにxR界隈が理想としている世界観そのものだと思います。
仮想空間の世界では、例えばドラえもんに出てくるスモールライトやどこでもドア、スターウォーズの星間移動やホログラムなど、ファンタジーをすでに実現することができます。その精度や規模がまだまだ技術で追いつかない点がありますが、理論上は無限大に可能です。
モデリングに四苦八苦しているうちに期日は刻々と迫ってきます。頑張れ自分。ALISラジオも準備しなきゃね。
Vケットへの申込み締切が迫っていたので、再度申込み内容を確認。ブース会場は大きく分けて6つありますが、サークルALLIANCE & WISDOMがALISを紹介する上で配色に合いそうなのはノーマルなネオ渋谷の昼・夜だったのでそこに決めました。頒布物概要の項目は正直決まり切っていないのでこの時点では適当です。
この日、Vケット運営から『当落結果のお知らせ』のタイミングについて言及がありました。600もサークル参加枠があるのでよっぽど大丈夫でしょうが...
Vケット落選
まず、全然大丈夫ではありませんでした。参加枠600に対し1014サークルの応募があったそうです。ALLIANCE & WISDOMは抽選に漏れてしまい、短い活動時間で残念ではありますが、活動は終了となりました。甲子園出場予想№1の強豪校がシード1戦目であっさり負けちゃったみたいな『まだ始まってないのに感』。でも、アリスマンさんが丁度リブランディングをしてアリスマンでは無くなったので、どのみち取り組んでいたモデリングは使えずにボツになっていた可能性が高かったです(笑) 半月以上アリスマンのディテールを考えてきて、まるで失恋した時の気持ちになりましたが傷が浅くてホッとしています。
ALISラジオVR配信
ALISラジオではVirtualCastを用いて初めてVR配信をしました。現状、VRアバターによる配信ができるツールはVirtualCast、Cluster、Luppetの3つがありますが、無料でできる点、配信の自由度が高い点から僕はVirtualCastを推します。ちなみに他の2つはどちらも2000円ほどです。Clusterは視聴者も現地空間で配信に参加できる点が特徴で、LuppetはVRアバターのバストアップのリギング(表情などの連動)が簡単にできるもので、ゲーム実況に向いています。
これ以降の活動について
Vケットの準備で長い夏になる予定でしたが、それも今夜で潰えてしまったのでさてどうするか?もうすでに軌道修正をしています。
決まっている事
・仲間の道草さんのブース展示の支援(小物のモデリング)をする
・VR技術者認定試験(7/13)セオリー編受験
・xR Tech Nagoyaの月1開催継続
・Psychic VR Labとの連携
加えてやりたい事
・STYLYを用いたVRコンテンツ制作
・Vケット会場のバグ探しスタッフ
・フォトグラメトリ―で観光向けの資料を作る
ではまた。