ALISのみなさん、こんにちは!先日のブルームバーグのイベントですが、実はフェデリティの重大発表の他にもとても内容が濃いもので、それは今まで謎のベールに包まれていた、仮想通貨のバリュエーション(価値評価)の説明があったので書きます。かなり詳しく説明されていたのですが、ブログなのでざっくり書いてみます。
録画はこちら。
バリュエーションとは何?
バリュエーションとは、投資銀行など機関投資家が投資する際に指標にする評価方法です。会社や資産の将来価値を予測して、現在いくら価値があるかを算出します。
代表的なDCF法なら、
A社は毎年100万円キャッシュフローをn年続けるなら価値はいくら?(ディスカウント5%)
A社の価値=100/(1+0.05)+100/(1+0.05)^2+100/(1+0.05)^3....
n=year
てな感じ。この会社現在いくらの価値がありまっせ、っていうやつですな。
でも仮想通貨の場合はキャッシュフローがないので、別の方法で評価するそうです。
ギャラクシーデジタルによると仮想通貨のバリュエーションのフレームワークは
Value=Objective Value+Natwork Effects+Decentralization Premium
となる様です。
非中央集権化プレミアムが今後の鍵か?
ここで注目すべきは、最後の部分の非中央集権化プレミアムで、
・ネットワークの障害耐性
・攻撃・介入・多様性への耐性
・データや機密の保管管理能力
など、仮想通貨が価値を高める為の要件がどれだけ高いかによる事の様です。
そして今後の仮想通貨の価値のリサーチの焦点は下記の5つになるそうです。
1. 非中央集権化プレミアムのより深い理解
2. 明確な経済規模・価値、デイリーアクティブユーザーとネットワークに基づいて価格が決まっているか?
3. より良いUI/UXを持ち、広く受け入れられるか?
4. 各アセットの経済圏・価値の特性へのより深い分析
5. Web3.0がWeb2.0に対してどれだけ成長し、どの様に移行していくのか?
デジタルアセットの計算方法はいくつかあり、主に交換媒体として機能しているのか、資産価値保存として機能しているかによっても評価方法が違ってくるようです。
仮想通貨はままだ生まれたばかりのアセットでデータが少ない為これから検証される様子です。しかし一番歴史が長い(9年!)ビットコインで見ると、なかなか当てはまっているそうです。
その他イーサリアムのスマートコントラクトについても話があり、非常に面白かったのですが、長くなるので別の機会に。
読んでくださりありがとうございます。
今日はここまでです!