Wikipediaでの表記はワインボウム及び『火星のオデッセイ』。
両編とも登場人物は同じで、化学者にしてエアリーズ宇宙船の乗組員ジャービスが、火星での奇妙極まりない冒険譚を隊長ハリソンに語る体裁で話は進む。
特に前者は古典SF短編中不朽の名作とのことだが、やはり現代の視点で読むと端正な良作といった趣き。
後続が影響受けまくりで今や当たり前の内容になってしまい、後追いで読んでも当時の衝撃が伝わりにくいのは致し方ないところ。
Wikipediaより抜粋→
"この小説は「業界に爆弾が投げ込まれたかのような効果をもたらし、このたった一編の小説でワインボウムは瞬時にして世界最高の現役SF作家と認められ、同時に当該分野の作家たちのほとんどが彼を真似しようとした(アシモフ)」
これ以前の異星人は、主人公を助けたり邪魔したりするガジェットに過ぎなかった。ワインボウムの描き出した生物はピラミッド建造者にしろ、ビヤ樽型生物にしろ、それぞれ独自の存在理由を持つ。また彼らの論理は人間の論理ではない。人間たちはその行動原理を全く解き明かせない"