(前回のあらすじ:
はじめてのpairs電話を終えた自分に、講師からフィードバックが返ってきた)
フィードバックはこんな感じでした。
「入り暗すぎです、もっと明るく喋ってください」
「タメ口で」
「沈黙多すぎです。自分から話振ってください」
どれもおっしゃる通りという感じ。
そして、通話→録音→提出→フィードバックというサイクルを
何回か回しているうちに、
少しずつだけど自分に変化が現れた。
会話が盛り上がるようになってきたし、
通話後に相手から
「楽しかった!!」
とか
「今度ぜひご飯行きましょう」
と言われるようになってきた。
もちろんめちゃくちゃ嬉しかったけど、
まだ相手を泣かせるには至らない。
すると講師から新たな指示がくる。
「雑談→テーマA→テーマB、の順番で話してください」
と言われ、そして
それぞれのテーマで意識すべきポイントが告げられる。
内心、
(本当にこんなんで効果あるのかよ)
と思いながらも試してみると、
少しずつだけど
相手の心を揺らせるようになってきたと感じた。
このときはマジで本当に講師の実力が半端ないことを痛感した。
そして講師のアドバイスもだんだんと変化してくる。
「もっとこういう視点で話せたらよかったですね」
というトーク内容へのアドバイスと
「雑談は3分以内で切り上げてください」
という時間に関するアドバイスだ。
そしてこれを繰り返していくうちに、
僕はどんどんと実力が付いてくるのを感じた。
短い時間で、相手の心を揺さぶれるようになってきた。
やっと少し自分が変われた気がした。
そしてそんなときに、僕に一つの事件が起こる。
それは忘れもしない、高田馬場のとあるホテルでのことだった。