(前回のあらすじ:
講師からの指示により
高級ホテルに泊まりに行った僕。
そこで撮った写真を
アプリでやり取りしていた女の子に
送ってみたところ…)
彼女はタクシーに乗ってやってきた。
ショートヘアーで可愛い感じのお姉さんだった。
ホテルのロビーで落ち合い、
二人で部屋へ移動した。
彼女は緊張していた。
もちろん自分も緊張していた。
この後どうなるのか、
全くわからなかった。
とりあえずお酒を飲みながら話していると
「いつもこんなことしてるの?」
と、彼女から質問がきた。
「うんまあね」とか「気が向いた時はね笑」
とかそんなことを言ってはぐらかす。
「ふーん」
彼女は僕を遊び人だと認識しているようだった。
(さて、どうしたものか...)
講師からは
電話のやり方しか教わってない。
けどやってみるしかなかった。
まずおしゃれをしてきた彼女をいじって緊張をほぐした。
そして教わった「雑談→テーマA→テーマB」の流れに誘導する。
彼女は看護師で、
今日はちょうど暇していたらしい。
このときは素直に
(看護師、最高)
と思った。
そして雑談の後、
テーマAに入ってしばらくすると
彼女に変化が起き始めた。
少し目の色が変わったというか、
目の前の男をオスとして認識し始めた、
そんな雰囲気になった。
(別に怪しいことはしていない)
(こんなことってあるんだ・・・)
女の子の変化に戸惑いつつも、
僕はアクセルを踏んだ。
テーマBに入る。
電話だと女の子を泣かせるフェーズだ。
これまでの練習を思い出し一生懸命やったが、
彼女が涙を流すことはなかった。
だが、そこにはなぜか
色気のある雰囲気が出来上がっていた。
ふと彼女が窓際に移動する。
どうやら夜景が見たいらしい。
僕は勝負をかけた。
彼女と一緒に夜景を眺め、
そして後ろから抱きしめた。
いい雰囲気だった。
そのままキスを交わし、ベッドに移動する。
そして抱いた。
とてもエロかった。
抱きながら何度も心のなかで
(電話で話しただけの子をホテルに呼んで
SEXするなんてやばくねえか)
と思っていた。
脳がなかなか現実を受け入れなかった。
その後二人でシャワーを浴びて、
眠りについた。
朝起きると、朝食を食べ
もう一度SEXをした。
夢のような出来事に
僕の頭はふわふわしていた。
そしてこんな感じでいけば、
女の子を抱いたりセフレを作るのなんて
楽勝なんじゃねえかと馬鹿みたいに思っていた。
けど現実というのは甘くない。
僕は彼女ともう一度会うことはできなかった。
連絡が途絶えたのである。
そう、自分はまだまだ女の子について学ぶべきことがあったのだった..