勝手にIT系ニュースピックアップ！（2022年2月第4週）

御津島なつめ
2022/02/26 11:16

ご機嫌よう。IT系Vtuber、御津島なつめです。ウクライナ侵攻、とうとう始まっちゃいましたね。侵略戦争なんて歴史上の存在だと思ってたので、こんなに簡単に始まっちゃうなんて、信じられない気分です。早く平和的に解決されてほしいです。

ウクライナは欧州最貧国のひとつですが、一方で、有数のIT大国としても知られてますね。最近、IT関係のニュースに何となく元気が無いのも、やっぱりウクライナ情勢が関係してたりするのかなって、ちょっと思ったりもします。

さて、鳴り物入りで登場した割に、いまひとつパッとしない印象の5Gネットワークですが、その原因の半分くらいは、ほとんどの基地局のコア設備が5G NSA（5G Non Stand Alone）、つまり5G専用のものじゃないことなんですね。なので、これから展開が本格化する5G SAで、ようやく本領発揮が期待できそうです。汎用サーバを仮想基地局にできる技術が発展して、いろんなコストがぐんとさがったみたいなので、KDDIに限らず、今後の展開は予想より早そうな気がします。

番外編

“有機EL照明”のJIS制定。面発光と省エネで新たな用途

2月21日。対応国際規格と整合させつつ、国内事情に配慮した変更を加えた、有機EL照明のJIS制定のニュース。有機EL照明は、薄くて軽くて省エネルギーな上に、面発光で自然な明るさを実現、紫外線も出さないと、何だか夢のような照明です。お高いのだけが難点。

AI 文章生成サービスを使った日本初の文学賞を開催「AI のべりすと文学賞」

2月21日。デジタルメディア研究所より。同社の文章作成サービス「AI のべりすと alpha2.0」との共同作業で制作された作品を対象とした文学賞を開催する、というリリース。優秀作品は小学館からの出版も検討される予定。

スペースを有効活用した新しい売り場づくり！小売DXを加速する無人店舗の実証を開始

2月22日。日立製作所より。小型無人店舗のサービスコンセプト「CO-URIBA」の実証実験を、オフィスグリコを活用して行う、というリリース。無人コンビニの省スペース版という感じです。

鈴廣とHonda、EVを蓄電池として活用し、EV・建物間で効率的に電気を融通するエネルギーマネジメントの共同実証を開始

2月24日。業務用EVを、社屋のピークカットと移動の両方にバランス良く活用する共同実証を行う、というリリース。ホンダのエネルギーマネジメントシステム、運行管理システム、バッテリーシェアリングマネジメントシステムの3つを使用して行うとのこと。期間は1年間の予定。

複数地点のＥＶを活用したエネルギーマネジメントの共同実証について

2月24日。REXEVより。中国電力、東芝エネルギーシステムズ、山口県と共同で、クラウドを活用した、複数台のEVエネルギーマネジメントの実証実験を行う、というリリース。クラウドでEVの統合制御を行い、充放電計画策定などを行うとのこと。

富士通、 5G仮想化基地局の提供を開始　低消費電力と高性能を両立

2月25日。汎用サーバを、ソフトウェアでO-RAN準拠の5G SA基地局として運用する仮想化システムを、富士通が開発した、というニュース。3月から、通信事業者に検証用として提供が始まるとのこと。

南極域で初！昭和基地でローカル5G実証実験を実施

2月25日。NECネッツエスアイより。産学連携共同研究として、昭和基地でローカル5Gによるモバイル通信システムの実証を開始した、というリリース。昭和基地は、衛星経由でインターネットに接続されており、屋内ではWi-Fiも使えます。一方、屋外ではトランシーバーが唯一の通信手段だそうです。実証期間中は、屋外でもスマホが使えるようになるとのこと。

ワークスアプリケーションズのAI研究機関が産学共同研究成果を発表

2月25日。国語研究所が保有する日本語データベース「国語研日本語ウェブコーパス」と、ワークス徳島人工知能NLP研究所の形態素解析器「Sudachi」を用いて、大規模日本語事前学習モデル「chiTra」を開発し、オープンデータとして無償公開した、というリリース。読み方は「チータラ」だそうです。ネーミングセンスがユニークですね。