5時に起き、散歩をして朝活をして出社して仕事して。THE SPELLBOUNDを聴いてBOOM BOOM SATELLITESを聴いて小鳥の声や虫の声を聴いて。そして、ゲラの声を聴いて。
定時になって今日も変わりなく過ぎていった。
いまとてもheavyな校正をしているのでつらいのだけれど、読者の気持ちをおもえば乗り越えられる。というか、それを考えることでやる気が保たれる。会社のほかのことは一切みないようにして、あと1ヶ月、そのことだけを考える。
作品に罪はないし読んでくれる読者は好んでその本を買うのであるから、わたし個人の負の感情をその本には込めたくない。どんなに会社が嫌いだろうが、どんなにむかついていようが、ゲラに向き合うときは冷静に、よいものをつくろうとする姿勢を忘れずにいたい。
この気持ちをなくすのであれば、あの会社の発行物を校正する資格はない。もし校正という仕事にまで投げやりな態度をもつことになってしまったなら、10月末をまたずに飛ぼうとおもう。まだまだ質は伴っていないかもしれないけれど、わたしはこれぐらい真剣に考えて日々あそこで校正をしている。
++
仕事後、会社のわかものたちと飲みに行った(わたしはペプシ)。わたしはアルコールが飲めないので、いつもお茶や炭酸飲料やフルーツジュースを飲む。24時過ぎに帰宅して、いまこれを書いている。
会社を辞めることにすがすがしさはあるのだけれど、さみしかったり悔しかったりする気持ちもある。わかものたちと話しながら、これだけの若い力があるのなら、あそこの会社はもっといいものつくれるはずだよな、という残念な気持ちにもなったし、やっぱり悔しさがある。せっかくいろんな人間が集まっているのだからもっと何かできなかったのかな。
できなかったんだよな。もう遅い。ばいばい。ひと足お先に失礼します。
帰宅後、ポストに自宅で受けられる試験が届いていた。羽ばたくために気合いを入れて受けます。
未来の自分のために。