Dashの開発を中心的に担うDashコアグループは、7月24日、ブロックチェーン向けのトランザクション監視ソリューションを提供するBlockchainIntelとのパートナーシップを締結したことを発表した。
BlockchainIntelは、Webサービス(API)を介して、各ブロックチェーンアドレスのリスクスコアを提供している。スコアは、OFACリスト、地理的な場所、詐欺・ランサムウェア・ギャンブル・盗まれたトークンとの関わりや、交換所、その他の企業などのアドレスに関連付けられたデータから算出される。このAPIを使用して、企業は大量のトランザクションを監視し、リスクの高いトランザクションをリアルタイムかつ定期的に識別できる。BlockchainIntelはまた、KYCコンプライアンス、顧客のデューデリジェンス等のためのレポートを提供している。
BlockchainIntelの顧客およびパートナーには、ブロックチェーン関連企業、金融機関、eToroXなどの交換所、およびFBIなどの法執行機関が含まれる。
なお、BlockchainIntelのCEOであるKaren Hsu氏はDash Newsの取材に対して、このパートナーシップは危険なトランザクションや盗難の可能性を特定することが目的であり、Dashのプライバシー向上機能であるPrivateSendを使った一般ユーザーを疑い、個人を特定することが目的ではないという趣旨の発言をしている。
このパートナーシップにより、これまでAML/CFTの観点からDashの取り扱いを見送っていた暗号資産交換業者やその他の企業がDashを新たに統合することが期待されている。
過去には、AML/CFTソリューションを提供するCoinfirm社が2016年にDashをサービスに統合している。
※この記事はDashJapan.comに私が投稿した記事を転載したものです。