
こんにちは!こんばんは
3月に入り、卒業シーズンへと突入しました。卒業シーズンというのは、卒業を記念した『卒業旅行』っていうものが存在します
そんな卒業旅行で使う移動手段というのは、電車や新幹線を使った『鉄道』です
その鉄道であるウワサを耳にしました
『東京→大阪を誰も使わない"真の最短ルート"』
東京・大阪間は、日本の大動脈でありながら、飛行機、新幹線、在来線、高速バスと多くの移動手段が用意されている区間です
しかし、この区間を最短ルートかつ最速ルートで移動することがYouTubeやTikTokをはじめとした動画の世界で話題となっているのです
ただ、このような方法を使っても、本当に良いのでしょうか?本当に大丈夫でしょうか??
今回、その検証をしつつ、ファクトチェックしてみようと存じます
まず、動画の世界で話題になっている【東京→大阪を誰も使わない"真の最短ルート"】を見ていきましょう
動画の世界では、旅の起点となる駅を東京駅に指定。旅の終着点を大阪駅としました
そこから以下のルートで大阪まで目指しました
ウワサの東京→大阪を誰も使わない"真の最短ルート"
1.東京駅 ⇒ 武蔵小杉:JR横須賀線
2.武蔵小杉 ⇒ 新横浜:東急新横浜線
3.新横浜 ⇒ 豊橋(こだま号):東海道新幹線
4.豊橋 ⇒ 名鉄名古屋(名鉄特急):名古屋鉄道 名古屋本線
5.名古屋 ⇒ 亀山:JR東海・関西本線
6.亀山 ⇒ 加茂:JR西日本・関西本線
7.加茂 ⇒ 木津:JR西日本・関西本線
8.木津 ⇒ 祝園(ほうその):JR西日本・片町線
9.新祝園 ⇒ 大和西大寺:近畿日本鉄道・近鉄京都線
10.大和西大寺 ⇒ 生駒:近畿日本鉄道・近鉄奈良線
11.生駒 ⇒ 本町:近鉄けいはんな/大阪メトロ 中央線
12.本町 ⇒ 梅田:大阪メトロ 御堂筋線
乗車回数:13回
【乗車回数の内訳】
私鉄:5回(東急が1回、名鉄が1回、近鉄が3回)
JR線:5回(横須賀線が1回、関西本線が3回、片町線が1回)
地下鉄:2回(大阪メトロが2回)
新幹線:1回(東海道新幹線が1回)
そして、これをキロ数で求めると、以下のとおりとなります
ウワサの東京→大阪を誰も使わない"真の最短ルート" を使用した時のキロ数
1.東京駅 ⇒ 武蔵小杉:JR横須賀線 16.8km
2.武蔵小杉 ⇒ 新横浜:東急新横浜線 8.6km
3.新横浜 ⇒ 豊橋:東海道新幹線 264.8km
4.豊橋 ⇒ 名鉄名古屋:名古屋鉄道 名古屋本線 68km
5.名古屋 ⇒ 亀山:JR東海/JR西日本・関西本線 59.9km
6.亀山 ⇒ 加茂:JR西日本・関西本線 61km
7.加茂 ⇒ 木津:JR西日本・関西本線 6km
8.木津 ⇒ 祝園(ほうその):JR西日本・片町線 5.1km
9.新祝園 ⇒ 大和西大寺:近畿日本鉄道・近鉄京都線 7.9km
10.大和西大寺 ⇒ 生駒:近畿日本鉄道・近鉄奈良線 8.1km
11.生駒 ⇒ 本町:近鉄けいはんな/大阪メトロ 中央線 18.7km
12.本町 ⇒ 梅田:大阪メトロ 御堂筋線 2.2km
合計キロ数:527.1km
※キロ数は、Yahoo! 乗り換えで計測
乗り換え回数が多いものの、本当に【東京→大阪を誰も使わない"真の最短ルート"】を使って移動すると、527.1kmで東京から大阪までの移動を楽しめることができます
東京→大阪を誰も使わない"真の最短ルート"で移動すると、527.1kmであることは分かりました。では、目で見える数字として判断しやすい『交通費』を見ていきましょう
同じように、東京→大阪を誰も使わない"真の最短ルート"を使って交通費を調べた結果、以下のとおりになりました
ウワサの東京→大阪を誰も使わない"真の最短ルート" を使用した時の交通費(Yahoo! 乗り換え/ICカード優先)
1.東京駅 ⇒ 武蔵小杉:JR横須賀線 318円
2.武蔵小杉 ⇒ 新横浜:東急新横浜線 297円
3.新横浜 ⇒ 豊橋:東海道新幹線 8240円
4.豊橋 ⇒ 名鉄名古屋:名古屋鉄道 名古屋本線 1270円
5.名古屋 ⇒ 亀山:JR東海/JR西日本・関西本線 990円
6.亀山 ⇒ 加茂:JR西日本・関西本線 1170円
7.加茂 ⇒ 木津:JR西日本・関西本線 190円
8.木津 ⇒ 祝園(ほうその):JR西日本・片町線 190円
9.新祝園 ⇒ 大和西大寺:近畿日本鉄道・近鉄京都線 300円
10.大和西大寺 ⇒ 生駒:近畿日本鉄道・近鉄奈良線 300円
11.生駒 ⇒ 本町:近鉄けいはんな/大阪メトロ 中央線 740円
12.本町 ⇒ 梅田:大阪メトロ 御堂筋線 190円
合計:14195円
東京→大阪を誰も使わない"真の最短ルート"で移動したら、14195円の交通費がかかります
では、さいごのファクトチェックです
東京→大阪を誰も使わない"真の最短ルート"でどれだけ移動したとしても、所要時間によっては判断の分かれ目となります
では、東京→大阪を誰も使わない"真の最短ルート"を使って所要時間を調べた結果、以下のとおりです
ウワサの東京→大阪を誰も使わない"真の最短ルート" を使用した時の所要時間
1.東京駅 ⇒ 武蔵小杉:JR横須賀線 18分
2.武蔵小杉 ⇒ 新横浜:東急新横浜線 12分
3.新横浜 ⇒ 豊橋:東海道新幹線(ひかり号で) 69分
4.豊橋 ⇒ 名鉄名古屋:名古屋鉄道 名古屋本線(名鉄特急で) 52分
5.名古屋 ⇒ 亀山:JR東海/JR西日本・関西本線 76分
6.亀山 ⇒ 加茂:JR西日本・関西本線 85分
7.加茂 ⇒ 木津:JR西日本・関西本線 7分
8.木津 ⇒ 祝園(ほうその):JR西日本・片町線 6分
9.新祝園 ⇒ 大和西大寺:近畿日本鉄道・近鉄京都線 12分
10.大和西大寺 ⇒ 生駒:近畿日本鉄道・近鉄奈良線 12分
11.生駒 ⇒ 本町:近鉄けいはんな/大阪メトロ 中央線 26分
12.本町 ⇒ 梅田:大阪メトロ 御堂筋線 4分
合計:379分(6時間19分)
東京→大阪を誰も使わない"真の最短ルート"で移動したら、379分の所要時間がかかります。でもこれは、駅間の移動を考慮しなかった場合での所要時間なので、その人の体調、コンディション、天気、混雑、ホームでの移動を含めて、もっと時間がかかります
では、ここで真のファクトチェックをしていきましょう
このファクトチェックは、乗り換え回数、交通費、所要時間などを総合的に見て、本当に東京→大阪を誰も使わない"真の最短ルート"は良いか悪いかを見極める、最も大きな要素となります
まず、今回の真の最短ルートは、あまりにも危険そのものです
その根拠に乗り換え回数の多さが関係してきます
動画の世界で話題になっている東京→大阪を誰も使わない"真の最短ルート"は、駅間の移動、その人の体調、コンディション、天気、混雑、改札からホームまでの移動を考慮しておりません
そして、このルートが通年を通して利用できるとは言えません
とくに関西本線の亀山から加茂を経由して、木津までの間は、全て山間部を通ることから、自然災害を理由とした運転見合わせの危険が高まります
実際に関西本線では、過去に何度も長い運転見合わせ期間がありました
山間部を通るということは、雪・倒木・野生動物との衝突による交通障害がすごく増えます。そのことから、関西本線を使った"真の最短ルート"は危険と言える根拠です
つぎは、費用面を見ましょう
動画の世界で話題になっている東京→大阪を誰も使わない"真の最短ルート"を元に計算したところ、14195円の交通費がかかることが分かりました
この14195円というのは、新幹線・私鉄・JR線の区間を含めた結果が14195円なんです。14195円は、5日用の青春18きっぷを使えば12050円で済むことから、全てJR線で統一すると、大きく安くなります
でも、青春18きっぷは新幹線、特急、観光列車を特例以外だと全て乗れないことから、東京→大阪を誰も使わない"真の最短ルート"は有利かもしれません
ただし、東京→大阪を誰も使わない"真の最短ルート"をより安全で通年を通して移動するなら、以下のルートで移動する方がベストかつ、マストです
東京→大阪を誰も使わない"真の最短ルート"をより安全で通年を通して移動できるルート
1.東京駅 ⇒ 武蔵小杉:JR横須賀線
2.武蔵小杉 ⇒ 新横浜:東急新横浜線
3.新横浜 ⇒ 豊橋:東海道新幹線
4.豊橋 ⇒ 名鉄名古屋:名古屋鉄道 名古屋本線
5.近鉄名古屋 ⇒ 伊勢中川(いせ・なかがわ):近鉄名古屋線
6.伊勢中川 ⇒ 大和八木(やまと・やぎ):近鉄大阪線
7.大和八木 ⇒ 田原本(たわらもと):近鉄橿原線(きんてつ・かしはらせん)
8.西田原本(にし・たわらもと) ⇒ 新王寺(しん・おうじ):近鉄田原本線
9.王寺(おうじ) ⇒ 生駒(いこま):近畿日本鉄道・生駒線
10.生駒 ⇒ 本町:近鉄けいはんな/大阪メトロ 中央線
11.本町 ⇒ 梅田:大阪メトロ 御堂筋線
乗車回数:11回(-2回)
合計キロ数:559.1km(+32km)
所要時間:381分(+2分)
交通費:14675円(+480円)
32km多く進んで、2分多く乗って、480円を余分に支払うこととなりますが、ここで東京→大阪を誰も使わない"真の最短ルート"より自由度と交通費を安く引き下げる裏技が『東京→大阪を誰も使わない"真の最短ルート"をより安全で通年を通して移動できるルート』だと使えます
今回、このようなルートを組んだ真相は、近畿日本鉄道には週末限定のおトクきっぷ『近鉄週末フリーパス』と名古屋鉄道が発行する『名鉄電車全線2DAYフリーきっぷ』『なごや特割2平日・なごや特割2土休日』を使えば、確実に安く移動できます
これを利用すれば、より自由度が高く、1泊2日の旅行が楽しくてラクに移動できるのです
頭をしっかり使えば、あなたらしい最高の東京・大阪間の移動が楽しくなるのではないでしょうか
動画の世界で話題の東京駅から大阪駅への「真の最短ルート」は、距離こそ短いものの、実用性は低いです
真の最短ルートの概要
東京駅を出発し、武蔵小杉、新横浜経由で東海道新幹線に乗り豊橋へ。そこから名鉄線、JR関西本線、近鉄線、大阪メトロなどを乗り継ぎ、大阪駅に至る複雑なルート
総距離:527.1km
交通費(片道):14195円
所要時間(片道):約6時間19分(駅間の移動時間は含まない)
乗り換え回数:13回
問題点
乗り換え回数の過多:13回もの乗り換えは負担がとても大きく、時間ロスや乗り間違いのリスクが非常に高いです。駅間の移動時間、混雑、遅延などを考慮すると、実際の所要時間はもっと長くなります
関西本線区間の脆弱性:JR関西本線の亀山~加茂~木津間は山間部を通るため、自然災害による運転見合わせのリスクが高く、旅行を中断しなければいけなくなります
費用対効果の低さ:青春18きっぷを利用したJR線のみのルートと比較すると、費用面でのメリットは少ない
代替ルートの提案
動画の世界で話題の東京駅から大阪駅への「真の最短ルート」より安全で通年利用可能な代替ルートがあります
東京駅を出発し、武蔵小杉、新横浜経由で東海道新幹線に乗り豊橋へ。そこから名鉄線で名鉄名古屋駅までは一緒だが、そこから近鉄名古屋駅から伊勢中川、大和八木、西田原本、新王寺、生駒などを経由するルートで、距離と時間は若干増えるものの、関西本線の山間部区間を避けられるメリットが大きいです
さらに、「近鉄週末フリーパス」や名鉄のフリーきっぷなどを利用すれば、費用を抑えつつ、旅行の自由度を最大限に活かすことができます
結論
「真の最短ルート」は距離こそ短いが、過剰な乗り換え回数と関西本線の脆弱性、費用対効果の低さを考慮すると、現実的な選択肢とは言えません
代替ルートや、新幹線と私鉄などの既存の移動手段の組み合わせの方が、時間、費用、安全性のバランスがとても良いです
代替ルートの提案は執筆者が考案したモノだが、東京→大阪を誰も使わない"真の最短ルート"を考案したのは、TikTokなどで活躍するコンテンツクリエイターです
東京→大阪を誰も使わない"真の最短ルート"で本気の移動をやってみても、自己責任が伴うことによく考える必要が出てきます。それは大人でも本気で考えなければならず、東京→大阪を誰も使わない"真の最短ルート"は、本気で使い物にならないです
今回は、東京→大阪を誰も使わない"真の最短ルート"をファクトチェックしました
検証で明らかになったように、東京駅から大阪駅への「真の最短ルート」は、名ばかりで実用性に欠けるルートと言えます。確かに地理的な距離は短いものの、13回もの過剰な乗り換え、自然災害に脆弱な関西本線区間、そして費用対効果の低さを考慮すると、時間と労力、そして費用の無駄遣いになりかねません
移動手段を選ぶ際には、距離だけでなく、乗り換え回数、所要時間、費用、そして安全性を総合的に判断することが重要です
とくに長距離移動の場合、快適性と信頼性を重視し、余裕を持った計画を立てることをおすすめします
そのため、執筆者が提案する『代替ルート』を利用することで、より安心して楽しい旅を実現できることが分かりました
旅行は自由であるべきですが、その自由の裏には責任が伴います。安全で快適な移動手段を選ぶことが、素晴らしい思い出を作る第一歩です
安易に「最短」という言葉に惑わされず、自分に最適なルートを選択しましょう
これからの卒業旅行や旅の計画において、ぜひ賢い選択をして、楽しい時間を過ごしてください。あなたの素晴らしい旅が、より多くの思い出をもたらしますように
今回の投稿を通じて、読んで、気づいて、学んで、手足を使った行動を起こすきっかけになれれば嬉しいです
さいごまで読んでいただき、ありがとうございました