記事引用:Google I/O 2018 1基調講演まとめ AIのある快適な暮らし
昨日開催されたGoogleの年次開発者会議、「Google I/O 2018」の内容が記事になっていた。
GoogleはAI一色。人がやっていたことをガンガンAIに置き換えている。以下は一例。
・Gmailがユーザーが入力したがっている候補を学習して自動表示してくれる
・Googleフォトで対象物を特定してモノクロとカラーを分ける
・画像内のテキストを「テキストとして」コピペできる
何より今回一番の衝撃は、Googleアシスタントが代わりに電話予約をしてくれる機能。(その様子の動画をTwitterで見つけたのでこちらに貼っておく。本当にすごい)
これが実現してくると、以前書いた「約束を守った指数」の可視化の実現に一番近いのは、確実にGoogleだと思う。
これらのアシスタント機能は、徹底的にパーソナライズされていき、個人一人ひとりの専用AIとして成長し、生活を便利にしていく。
しかも、ユーザーからすれば勝手にそうなる=勝手に便利になっていくのだ。
裏返せば、僕らの個人情報はすべてGoogleに握られるということだ。丸裸になる、と言って差し支えないだろう。その人の趣向、クセ、行動パターンや予定、すべて記録されていき、生活を便利にするために活用されることになる。
個人的には、この大きな流れには逆らわずに、割り切って「個人情報などすべて差し出して文明の利器を全面的に享受する」と常々考え心に決めている派なのだが、そう思わない人も多くいるだろう。
Googleのやるサービスは、どれもブロックチェーンの思想が当てはまらないような気がする。僕たちの生活のうち、個人の行動データはGoogleによって管理されることになるだろうが、個人による購買やそれにまつわる決済などではGoogleの存在を感じることはあまりない。モノの流通、という概念はGoogleにはなく、あくまで人々の生活の次元を高めより円滑にするツールとしての(圧倒的な)存在であること、に特化しているように思う。分散させてしまうと成り立たない分野がGoogleのフィールドなのかもしれない。
「個にエンパワーメントする」というブロックチェーンの思想はとても好きなのだが、一方で、性善説で社会を良くしようと「過去の不可能」に純粋なエネルギーで勝負を挑み、世の中を変えてきたGoogleの「Don’t be Evil」および「Do the Right Thing」というビジョンも、同じくらい好きだったりする。
これからもGoogleおよびGoogleに関わる皆さんには、悪に染まることなく、小さな成功に惑わされることなく、全人類の代表としてこの地球を良くしていってほしいと願う。
ブロックチェーンとGAFA考察シリーズ。次回は、Facebook(予定)。
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