ブロックチェーンをあまり知らない人と話している中で、ふと疑問に思ったことがある。
普段からブロックチェーンは技術であるという認識が強い私にとっては驚きの出来事だったのだが、ふと話す機会のあった知人とブロックチェーンが話題に上がった際
と言われたのだ。
なぜブロックチェーン=ビットコインというイメージが強いのか?
今回はこの問いに関して3つの理由を考えてみた。
初期のブロックチェーンはやはりビットコインの技術という位置づけが大きく、仮想通貨に軸足を置いた発展を遂げていた。
のちに契約やアプリケーションなどあらゆる分野に応用されるようになったものの、事実最も広まっているブロックチェーンの活用分野が金融であることは間違いなく、これには一定のもっともらしさがあると考えている。
ブロックチェーンという言葉が一般的に知られていなかったときも、仮想通貨やビットコインという言葉の知名度が高くなっていったのはメディアの影響だと感じる。
技術面ではなく、現象や出来事を伝えねばならないメディアの性質上致し方ないかもとは思いつつ、やはり億り人や多額の流出事件などの印象が一般的に強く残ってしまったのではないか、という理由。
Dappsとは分散型アプリケーションのことであり、ブロックチェーン技術を活用したアプリを指す。飲食店の紹介、ゲーム、掲示板など様々な応用例がある。
だが現状ではまだまだ実用例が少ないために、一般的にブロックチェーン技術が日常に浸透している実感が湧きづらいのかもしれない。
一部の人々の間では幅広く有用性が認められて熱狂的ファンがいる一方、他の大衆からはあまり注目されないというのは、あらゆる分野で起こった革新的な出来事(古くは宗教改革から最近はかつてのアリババまで)と共通しているような気がして面白い。
今後ブロックチェーン技術がどのようにして一般に広がっていくか、非常に楽しみだ。