叢原火(そうげんび)
宗源火(そうげんび)
多くの火が集合してできた巨大な火の玉であったり、その巨大な火が飛び散り小さくなったりしますが、いづれも火の怪異です。
火の玉の中に僧侶の顔が描かれているものもあります。
叢原火は京都の怪火とされています。
雨の降る夜に現れ、多くの火が集まり1つになったり飛び散ったりしながら、田野を走ると言われています。
叢原火の正体としては、昔、宗源(そうげん)という山伏が処刑されその霊が叢原火となったとされています。
京都府
千本の郊野にそうけん火という怪火が出る。多くの火の玉が飛来し、それがときにはひとつになり、あるいは飛び散り、また見え隠れする。昔、宗源という山伏が処刑され、その霊が火になったという。慣れてしまえば凄いとも思わなくなり、眺めていると蛍のようなものである。伴蒿蹊※などは雷雨の夜にこの鬼火を見学し、漢詩を読んだ
※伴蒿蹊(ばんこうけい)は江戸時代後期の歌人・文筆家。擬古文にこだわりを持っており、その実践や啓蒙指導にとても熱心だったそうです。
・京都の怪火
・雨の夜に出現する
・宗源という山伏の霊が正体