前回、妖怪には4つのカテゴリーがあるとお話しました。その4つのカテゴリーは以下のものです。
1、納得の妖怪
2、教育・教訓の妖怪
3、発見された妖怪
4、娯楽の妖怪
今回は、「教育・教訓の妖怪」を紹介します。
私は、子どものとき、悪いことをしてよく親に「鬼に食われる」や「天狗に連れていかれる」などと脅されたことが多くありました。
なぜ、大人は子ども対して妖怪を使ってしつけをするのか。
その答えは単純です。小さい子どもが悪いことをしたとき、それがなぜ悪いのかを説明しても小さい子どもはそれの何が悪いのかを理解できません。そのため、何か怖いものが来ると言って子どもが悪いことをしないようにしつけていました。
その怖いものというのが妖怪です。
妖怪が来ることによって生活を改めるのは子どもだけでなく、大人にも言えることです。
例えば、掃除をしないと埃が溜まりそれが原因で病気になったりします。これは、現代では、常識ですが、当時は不潔と病気の因果関係などわかりません。
そこで生まれたのが、「垢嘗め(あかなめ)」や「天井嘗め(てんじょうなめ)」です。
彼らは、原因はわからないが、結果として掃除をしないと病気になるということ現象に妖怪によって病気を引き起こすと理由を付けて「納得」し、多くの人々「教訓」を与える役割があります。
「教育・教訓の妖怪」は前回の「納得の妖怪」にさらに多くの人々注意喚起を行うため新たな属性を持った妖怪たちです。
みなさんも、子どものときに親から教育のために妖怪を使われたことはありませんか?
もし、ある方はよければコメントで教えてください。
発見された妖怪について話していきます。