苫小牧東港からのバスのスロープは折返し式のスグレモノ。
台北に匹敵。
バスの運転手は、車椅子の扱いも、慣れていた。
フェリーで多くの車椅子客が北海道に来るからだろうか?
JR南千歳駅は、ホームへのエレベーターがなく、階段昇降機。
それはいいんだけど、
ホームで電動に切り替えますと言うと
若い駅員が、手動でご案内しますと言うので
乗り口を何番ですと言おうと
押していってくれようと任せようと思った。
で、手動に戻し、ブレーキを外した。
と、結局少し動いて、上司が何か言って、また戻って、殆ど元の位置で、
ここでお待ちくださいと言って
手を放した!
ホームで、ブレーキをかけてない手動の車椅子から、手を放しては、絶対だめ!
少しでも、傾斜があると転がって、線路に転落する。
僕は急いでブレーキをかけ、電動に戻すことでエンジンブレーキもかけた。
もちろん、素人に一部手動の援助を頼むときは、いつも、先に、いいと言うまで放さないでくださいと説明する。
でも、JR職員は知ってると思ったのが、甘かった。
電車が来て、上司がスロープを準備。
僕は、電動で乗車しますと言った。
いえ、手動で案内しますと言うので、
あのう、さっき、手動の扱いに慣れてないのがわかったので、
電動の方が安全です。
と、手を放すのがタブーだと説明。
でも、手動で安全にご案内しないと、怒られてしまいますんで。
僕は、
あの、命が関わることだから、譲れません。
と言った。
では、手を添えます。
持たないでください。バランス崩れると危ないから、何をするか、わからない場合、計算できないんです。
それでも、車椅子の取っ手の片方を触る。
片方にもし力をかけたら、バランス崩れるから、計算狂う。
離れてくれるのが、一番安心なのに、
介助するというマニュアルにこだわってるんだなあ。(・_・;)
こういう所が、日本人の優等生タイプのダメなところで、
実はあらゆる分野に共通するんだよなあ。