バリアフリー自体をテーマにしたイベントには、なるべく行かないようにしている。なぜなら、そこに障碍者が集まることがバリアフリー じゃないと思うからだ。自分の行きたい所へ行き、そこでバリアを感じずに過ごせたら、それこそがバリアフリーだろう。
先日は、台湾日本交流会に参加した。以前は会場についてあらかじめ間い合わせることも多かったが、最近は行ってしまえば何とかなると感じるようになった。この日の会場も階上でエレべータはなかった。
それでも色々な人が代わる代わるケアしてくれたので快適に過こせた。帰りは、手慣れた援助ができる女性が、 電動車椅子での出発まで介助してくれた。尋ねると、台湾で着護師をしていたという。「原来如此!(なるほど!)」
「おかげ様で楽しく過こせました」 と皆さんにお礼を言った。そのことと国際交流も融合している。「今度から会場選びも気をつけますね」と言ってもらえた。施設面と人的援助。両面がバリアを無きものにする。
とはいえ、もっと重度の人は、このような試み自体が難しい現実があるだろう。だからこそ、私は出かける。その際、交通機関などに意見を言うこともある。
もちろん、自分が行きたいから行くのだ。が、加えて、私が通った跡にバリアフリーの道が少しでも花開けば・・・とも願っている。