初めてALIS払いで、質量のある物を買った。
ALIS払いで普通に生活必需品買えないの〜?と、ぼやきつつ、結局、アートを買ってる私だった。
メロンパスさんは、個人メッセージとイラストを付し、ひとつひとつ透明ファイルに入れた上で、レターパックに入れるという丁寧な発送をしておられる。
異説 藤五郎狐は、短編漫画としてとてもよくまとまった一篇だ。
不可思議なる超常世界を描きつつ、人間の中の良心、悪心に迫る物語として、かっちり仕上がっている。
海洋少女 解放戦線は、
メロンパスさんの画業をまとめると共に、それを繋ぐ世界観が断章で綴られている。
この詩的な断章は、構造が固まった世界観として示されていない余白が、魅力だろう。
それでもいわゆるヤハウェを抑圧と嫉妬の神と描き、異端とされるものたち、サターンの解放により、アブラクサスの世界を実現するという大要は伝わるし、願望に対する全肯定的なその精神宇宙には共感する。
すべての願いが実現されることを希求するが、誰かを犠牲にすることを前提にしたものではない、その闘いとは、最後まで解放のための闘いなのだと感じた。