「電動車椅子でも締めずに旅行する」がモットーだ。
今のところお気に入りなのは、 船だ。大きなフェリーは飛行機の乗降口のような通路でフロントのある階にすっと入れる。船内はエレべーターで移動でき、レストランやショーを見に行くにも不便はない。
飛行機は速いのが取り柄だが、 折りたたんだサイズやバッテリー の種類などかなり細かく事前に届ける必要がある。バッテリーは火災防止のためか特別なボックスに収納して預かってくれる。
不便なのは、自分の電動車椅子を預けてから空港の小型の手押し車椅子に乗り換えなければならないこと。 待ち蒔間に免税店などを見て回るにも、普段手押しでない私には体力的にきつい。
鉄道はエレべーターのない駅では階段昇降機などの準備で大変世話をかけることになる。最も困るのは無人駅である。あらかじめ届け出て要員を配置してもらわなければならない。
一方、新幹線では多目的個室を普通の指定券で借りることができる。ここの座席は完全に倒せばベッドになり、寝たきりの人にも対応するようだ。トイレから戻ってくると、その個室が閉まっていて驚いたことがあった。まもなく母子が出てきた。普段は多目的室なので、 指定しているかどうか知らず、授乳しておられたのだ。そのあたり譲り合いでいいと思う。