車椅子の動きについてこちら側からの事情を説明させてください。
住宅街などで車とすれ違うとき、 なぜもっと端に寄らないのか。実は道の両脇は水はけのために傾斜していて、寄りすぎるとハンドルをとられて滑り、危険なのです。
歩道も車を乗り上げる事情などでしばしば傾斜しています。油断すると、車道に滑り落ちることがあります。低い方から高い方に操作レバー の動力圧をかけて、わざと斜めに動くのはそのためです。
車道を横断した後、歩道に乗る前に蛇行しているように見えるのは、 一番段差の小さいところを目視で探しているのです。歩道から下りるとき斜めに下りるのは、まっすぐだと水はけの低所の縁に前輪がつかえ、 駆動力のある後輪が宙に浮いて空回りするからです。
エレべータで端に寄ると、あとでバックで出る時にテクニックが複雑で、全員に迷惑をかけます。車椅子はまっすぐ入るのを許していただき両脇に人が立っていただけると大変ありがたく、全員がスムーズに出入りできるはずです。
余所見歩きにはこちらで注意しています。が、電車にスロープで(勢いをつけて)乗っていく際、物影からふいに歩きスマホの人が現れると避けきれないことがあります。
私も気をつけますので、同じ街の中で互いに安全に過ごせるよう、今後ともよろしくお願いします。