「まわれすべての命を乗せて」っていい歌やん、16歳で作ったの? すごいやんって言ってくれた人がいたので、
調子に乗って高校生のときに歌を吹き込んだカセットテープを探した。
楽譜どころか、コードだけメモった歌詞カードなどもどこにもないので、忘れてしまった歌を思い出すのは、これだけが頼り。
高校生のときにいったい何曲作っただろうか。
20代になると数年に一曲ぐらいしか作らなくなった。
ある種のクリエイティビティって性欲最盛期が最盛期だったりして。(;゜ロ゜)
カセットテープが出てきた。
よっしゃ! とプレイヤーを引っ張り出すと、はああああ? CDは入るけど、カセットテープ入らへんやん。
古い方のCDラジカセや、古い方。
やっと見つけた。
テープは別に伸びきっても切れてもおらず、聴くことができるようだ。
とりあえず、二曲聴いてみた。
アルバムの一曲目はイントロみたいなもの。
これだ。
Dから始まっているアルペジオだ。
(僕はミュージシャンじゃないので、それしかわからない。
歌詞を書き直し、コードを弾いてみて探し、復元するしかない)
「ツアラトゥストラは叫びすぎた」
キリストは厳しすぎた
老子は黙りすぎた
mmmmmmmm
ツアラトゥストラは叫びすぎた
僕は歌うだろう
mmmmmmmm~♪
これをイントロに始まったカセットアルバムの一曲目があまりにもチャラい。
わざとだけどさ。(;゜ロ゜)
「隠してみよう」
隠しきれないものを隠してみよう
あなたがそれを見つけるまでは
僕はあなたの憧れ
愛しきれないものを愛してみよう
僕があなたをほんとに観るまで
あなたは僕の恋人
奪いきれないものを奪ってみよう
君と僕の唇重ねて
これが初めて僕は囁く
私じゃなくてもよかったくせに
あなたは見抜いて涙ぐむ
忘れきれないものを忘れてみよう
二人でつくった子どもの夢は
新しい旅を始めるために
そっとここへ置いていこう
嘘はすべてバレたのだから
隠しきれないものを隠してみよう
僕は昨日をベールで覆って
新しい嘘をつき始める
君だけが僕の恋人
ふたりの愛は本物さ
16歳のときにこの歌を作ったなんて、隠したほうがいいかもしれない???
この歌の特徴は、3番からフレーズが増えること。
この増える瞬間が「私じゃなくてもよかったくせに」なのが
シブい(当時の若者の褒め言葉。後のヤバいに近い感覚?)と、
高校の中のマイナーなグループでは取りざたされていた?
ここが一番、人口に膾炙された。
私じゃなくてもよかったくせに♪
けっこう、ここ、哲学研究サークルの仲間は男も女も歌ってた。(;゜ロ゜)
僕の彼女もこの歌知ってたけど・・・・。(;゜ロ゜)(;゜ロ゜)
まあ、これはただの歌です。創作です。
実在する人物およびカップルとは一切関係しません。(^0^)
彼女というのは、僕の友人が高校の図書室でハイデガーの「存在と時間」を読んでいた一年生をナンパ(?)して、哲学研究サークルに誘ったとき、一緒に入ってきた一年生だった。
哲学研究サークル兼フォークソング部は、3人。
哲学研究サークル兼文芸部は、3人。(うち一人は僕。うち一人は今、芥川賞作家。)
哲学研究サークル兼美術部は、2人。(うち一人は今、けっこう有名な漫画家。)
当時のアルバムが見つからない。
離婚のとき荷物にいれるの、忘れてきたかも。
同窓会の写真はフォトブックから出てきたので、それをスマホで再撮影して貼っとく。
ボケてしまったのが、ちょうどいいだろう。